今回はこの「内側」の作業、「自己分析」「やりたいことを考える」作業について、クリティカルシンキング(批判的思考)をしてみたいと思う。なぜ、「自己分析」は今しなくていいのかだろうか。一緒に考えよう。
接下来想就“内侧”的工作——“自我分析”“思考想做的工作”等进行批判性的思考。为什么现在不用急着做“自我分析”呢?大家一起来思考吧。
「やりたいこと」を考えることは、ほとんど意味が無い!
思考“想做的工作”几乎是没有意义的!
「やりたいこと」を考える。きっとたくさんの就職本にも、就職ガイダンスでも語られる作業である。例えば「志望業界」「志望職種」という言葉である。私はこの、「やりたいこと」「志望業種」「志望職種」という言葉に、少々違和感を感じる。
思考“想做的工作”。有很多求职书籍和求职指导都要求进行这项工作吧。像是“志愿行业”“志愿职业”之类,多少给人一些不协调感。
バブル崩壊前の終身雇用制·年功序列制時代には、「やりたいこと探し」はある意味有意だった。右肩上がりの高度成長時代には、変化も少なく、今までのやり方を踏襲していれば良かった。先輩の背中をみて育っていけば良かった。よって「やりたいこと」はある程度想像できたし、準備することも出来たのだ。でも今は違う。職人や古典芸能などを除き、物凄いスピードで市場のニーズやトレンドが変化し、それに対応して技術も変革している。ブロードバンドや国際化という言葉さえ、陳腐化しつつある。よってそれに対応する「業種」「職種」も変化し、複雑になっているのだ。
在泡沫经济崩溃前的终身雇佣制和论资排辈的时代,“寻找想做的工作”在一定程度上是有意义的。因为在稳定上升的高增长期缺乏变化,只要因袭成规即可。只需要看着前辈的背影逐渐成长。因此在一定程度上能够想象到“想做的工作”,也可做好相应的准备。但是如今却不同,除了少数工匠和传统技能外,市场需求和走向都在急剧变化,与之相应的技术也在变革。就连高速信息网和国际化等词语都在过时。因此,与之相应的“行业”“职业”也在时刻变化,变得复杂化。
「業界」という言葉も陳腐化した。例えば「楽天」は単にインターネット業界と言えるのだろうか。球団も持っているし、証券もクレジットカードも、そして本や旅行も扱っている。つまりインターネットをツールとして使っているだけに過ぎないのだ。「アップルジャパン」だって、昔はパソコンメーカーだった。今やipodなどポータブルオーディオや、音楽ダウンロード、そして携帯電話メーカーでもある。近いうちに車だって作りかねない。よって、「業界」という切り口で志望企業を探すのは、もうナンセンスなのだ。
“业界”这个词也过时了。比如“乐天”虽说只是网络行业,但是也有自己的球队,还从事证券、信用卡、书籍、旅行等业务。也就是说该公司只是将网络作为一种工具来使用。“APPLE JAPAN”过去也只是电脑制造商,但是现在也有ipod等便携音频、下载音乐、手机制造等业务。将来进军汽车行业也非不可能。因此,以“业界”为切入点来寻找中意公司已经毫无意义。
そして「職種」も陳腐化した。自分の仕事を一言で語れないほど、複雑になってしまった。例えば「営業」といっても、会社によってその形態は全く違う。「企画」「コンサルティング」も然り。結局、企業によってその仕事内容が変わる以上、「職種」という切り口で志望企業を探すこともナンセンスなのだ。そもそも専門職採用じゃない限り、君がやりたい仕事に配属されるかもわからないし、配属されても半年や一年で異動することもありえる。
“職種(职业)”也过时了。现在自己的工作已复杂到无法用一句话来说明。比如说“营业人”,根据公司不同,其形式也迥然不同。还有“企划”和“咨询”也大同小异。企业不同,工作内容也千差万别,这样以“職種(职业)”为切入点来找寻中意的公司也是白搭。本来只要不是专业对口的职务,也不知道会被分配到哪个部门,即使如愿分到想做的工作,但是半年、一年后也可能因人事变动调职。
下手すれば、「勤務地」や「従業員数」「上場/非上場」「知名度」にこだわることも危うい。入社してから突然、社名や親会社さえも変わってしまうかもしれない。
拘泥于“工作地”、“员工人数”、“上市、非上市”、“知名度”等也是危险的事情。因为进入公司后也可能变更公司名称,甚至母公司改变也是可能的。
明日何があるかのかさえ、予想することは難しくなった時代。よって現段階の君が考える「やりたいこと」にこだわることは、絵に描いた餅のように、意味をほとんど成さないのだ。
当今的时代,连明天会发生什么都难以预测。因此,现阶段沉醉于“想做的工作”,这就如同画饼充饥,是毫无意义的。
さらに言えば、そもそも君自身が「やりたいこと」が変わってしまう可能性も高い。なぜならば、その仕事をアルバイトなどで経験しているならまだしも、していないのであれば、結局「やってみない」とその仕事が「やりたいこと」なのか、わからないからだ。逆に意図せずやらされた仕事の方が、君にとっての「やりたいこと」になる可能性もある。極論すれば、内定を取ってから、その企業でやりたいことを考えた方が、現実的なのだ。
再深入一点的话,你本身“想做的工作”也极有可能改变。说到原因的话,如果打工体验过该工作还好说,对于没有经历过的人,该工作是否自己“想做的工作”可是说不准的。相反,如果没有意图从事的工作,说不定反而会成为你“想做的工作”。说得极端一点,在被录取之后,再考虑想做的工作才是现实的选择。
よって、今段階で「やりたいこと」を考えるのは、辞めよう。「やりたいこと」を考えるのではなく、企業を知ってから、その企業の仕事が「やりたいこと」なのかを考えたほうが効率的なのだ。
因此还是不要在现阶段考虑“想做的工作”吧。放弃考虑“想做的工作”,在了解企业后,再来考虑该企业的工作是否自己“想做的”,这样更有效率。