007 いかに~ても/いかなる~ても
いかに ~ 動詞・形容詞:て形 <ナ形ーで> + も
いかなる+名詞 名詞 : で
(注:「~ても」の他に「~ても」系の逆説は使える。 → 解説)
♪ 会話 ♪
良子:明日は模擬試験だったわね。焦ってるみたいだけど、まさか、今夜、徹夜するつもりじゃないでしょうね。
小孫:「いかに困難でも、またいかなる状況下にあっても、全力を尽くせ」って言うじゃないか。
良子:それは普段から勉強してない人が使う言葉じゃないわ。日本ではそんなのを「付け焼き刃」って言うのよ。
♯ 解説 ♭
「いかに」「いかなるN」は「(前件の)事情・状況・程度がどうであっても関係なく、いつも・必ず(後件が)成立する」という条件表現で、書き言葉で多く使われます。「どんなに/いくら(=いかに)~ても」「どんな(=いかなるN)~ても」(→文型143)はその口語表現で、話し言葉ではこちら方が多く使われるでしょう。
また、「ても」のほかに「~と言えども」(→文型216)、「~であろうと/~であれ」(→文型176)、「~(よ)うが/~(よ)うと」(→文型437)などの「ても」系逆説が使われます。
§ 例文 §
1.いかに難しい問題でも、解けない問題はない。
2.いかなる時でも笑顔を忘れないでいれば、道は開けるよ。
3.いかなる人と言えども、欠点はあるものだ。
例題
1) (いかに/いかなる)障害にぶつかっ(たら/ても)、試練と(思えば/思って)、乗り越えていけるものだ。
2) 一人一人の力がいかに(小さい→ )ても、力を(合わせる→ )ば、いかなる強敵でも(倒す→ )はずだ。