41. ~まみれ
意味 ~がたくさん くっついている
表面ぜんたいに何かがくっついている状態.汚いものやよくない物の場合が多い。>
接続 [名] +まみれ
① どしゃ降りの中で試合が続き、選手たちは皆泥まみれだ。
② 車の下からはいだしてきた修理工は、油まみれだった。
42. ~ものを
意味 ~のに
<不満や後悔や残念な気持ちなどをあらわす。>
接続 [動 い形 な形] の名詞修飾型 +ものを
① 早く言えばいいものを、何も言わないんだから。
② 僕に連絡してくれれば、迎えに行ってあげたものを。
③ 電話で話せば簡単なものを、彼はわざわざ本人に会いに出かけた。
注意 「~ものを」と、後ろの文が省略されることも多い。
43. ~や/ ~や否や
意味 ~とすぐに ~とほとんど同時に
<続いてすぐに後の動作をする、あるいは何かが起こることを表す。>
接続 [動-辞書形] +や
① エレベーターのドアが開くや、猫が飛び出してきた。
② サイレンが聞こえるや否や、皆一斉に立ち上がった。
類語 NO.8 「~が早いか」 NO.32「~なり」 (2級) 「~たとたん(に)」
44. ~ゆえ(に)/~ゆえの
意味 ~のために ~だから
<文語体。原因、理由の表現.>
接続 [動 い形 な形 名] の名詞修飾型+ゆえ
<ただし、[な形] の「な」と「名」の「の」はつかないことがある。>
① 動かぬ証拠があるゆえ、有罪が確定した。
② ストリートチルドレンが殺害された事件は、貧しさゆえの悲劇だ。
注意 「~がゆえ」という形でつかわれることもある。「~ゆえ(に)」の後ろには動詞 形容詞 副詞、「~ゆえの」の後ろには名詞がくる。「ゆえに」は接続詞として文頭に使うこともできる。
我思う。故に我あり。 / 我思故我在。
45. ~を限りに
意味 ~を最後として ~までで
接続 [名] +を限りに
① 今日を限りに、この学校ともお別れです。
② その映画の上映は15日を限りに打ち切られることとなった。
類語 「~かぎりで」 / 至……為止
山本さんは今月限りで退職されます。
参考 「~を限りに/~の限り」
<「精一杯、限界まで」の意味で用いられる慣用的表現.>
ボートが沖へ流されてしまい、子供達は声を限りに叫んでいる。
最終ランナーは、力の限り走っています。
46.~んばかりだ/~んばかりに/~んばかりの
意味 今にも~しそう まるで~しそうな様子
接続 [動-ない形] +んばかりだ
<「する」は「せんばかり」となる。>
① 大風が吹いて、街路樹の枝が今にも折れんばかりだ。
② 恩師は私の手をとらんばかりにして、合格を祝してくださった。
③ 彼女にOKの返事をもらって、彼は、躍り上がらんばかりの喜びようだ。
注意 「~んばかりに」の後ろには動詞 形容詞 副詞、「~んばかりの」の後ろには名詞がくる。
47. ~が最後
意味 ~たらそれっきり ?いったん~たらそのまま
接続 [動-た形] +最後
① 家の息子は寝入ったが最後、雷が鳴ろうが地震が起ころうが、絶対に目を覚まさない。
② 課長はカラオケが大好きで、マイクをにぎったが最後、誰にも渡さない。
類語 「~たら最後」
48. ~かたがた
意味 ~を兼ねて
<一つの行為が二つの目的のために行われる時の改まった表現.>
接続 [名] +かたがた
① 無事に卒業できたので、恩師に報告かたがた、手紙を書いた。
② ご挨拶かたがた、お伺いしました。
類語 NO.7 「~がてら」
49. ~かたわら
意味 ~一方で
<何か主なことをしているほかにもう一つのことを行っている状況を表す。長い間続けていることに用いる場合が多い。
接続 [動-辞書形] ?[名-の] +かたわら
① 私の母は自分が編み物を習う傍ら、人にも教えている。
② 彼は銀行員としての仕事のかたわら、作曲もしていました。 (作曲:さっきょく)
50. ~極まる/~極まりない (極まる :きわまる)
意味 非常に~ ?とても~ ?この上なく~
<話し手がそのことに対して強い感情を持っている時に用いる。>
接続 [な形-O] +きわまる
① 信号を無視して突っ走るなんて、危険極まる行為だ。
② 優勝を逃して、残念極まりない。 (逃す :ながす)
参考 「極めて」
?優勝を逃して、極めて残念だ。