後の祭りの語源・由来
後の祭りの語源は以下のように、大きく分けて二説、細かく分けて四通りの説がある。
1.京都八坂神社の祇園祭は、七月一日から約一ヶ月間行われるが、そのうち山鉾と呼ばれる豪華な山車が沢山繰り出される十七日の山鉾巡行を「前の祭り」と言い、還車の行事を「あとの祭り」と言う。
あとの祭りは、山鉾も出ず賑やかさがなく、見物に行っても意味がないことから、手遅れの意味になったとする説。
祇園祭と似た説では、祭りが終わった後の山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになったとする説や、祭りの終わった翌日では見物に行っても意味がないことから「後の祭り」と言うようになったとする説がある。
どこの祭りと断定されていないが、祇園祭の説から派生した語源説と考えられている。
2.後の祭りは、葬式や法事など故人の霊を祭ることで、亡くなった後に盛大な儀式をしても仕方ないことから、後悔の念や手遅れの意味で使われるようになったとする説。
一般的には祇園祭の説が有力とされているが、語源は話題作りの手段として作られることもあり、故人を祭る「後の祭り」が有力との見方もある。