キジ
キジとは、キジ目キジ科の鳥。日本の国鳥。オスは40センチ近い尾があるため全長80~100センチあり、暗緑色を主とした多彩な色で美しい。発情期にはケンケーンと大きな声で鳴く。メスは黄褐色で、オスに比べ尾が短いため全長50~60センチ。
キジの語源・由来
キジは古名の「キギシ」がつづまったもので、平安時代から用いられるようになった。
キジの古名には「キギス」もあるが、「キギシ」の方が古く用いられており、「キジ」よりも新しい。
「キギシ」や「キギス」の「キギ」は、キジの鳴き声。
「シ」や「ス」は、「カラス」や「ウグイス」「ホトトギス」など鳥を表す接尾語「ス(シ)」で、朝鮮語に由来するといわれる。
漢字の「雉」は「隹(とり)」+「矢」で、真っ直ぐ矢のように飛ぶ鳥を表している。
「雉子」とも表記されるが、「キギシ」や「キギス」の漢字として使われることが多く、キジは普通「雉」と表記する。
キジは日本鳥学会によって1947年(昭和22)に国鳥に指定されているが、指定された理由のひとつに狩猟に好適ということもあり、他国のように手厚く保護されるのではなく狩猟鳥獣に含められている。