気の毒の語源・由来
気の毒は、「心の保養になること」「面白いこと」を意味する「気の薬(きのくすり)」に対する語。
本来、気の毒は「心の毒になること」「気分を害するもの」の意味で、自分の心や気持ちにとって毒になるものをいった。
他人の不幸や苦痛に接したときに、自分のことのように思って心苦しくなることから、気の毒は他人の不幸や苦痛に対する同情の意味で用いられるようになり、自分の気持ちではなく相手の気持ちを主にいうようになった。
さらに、「気の毒なことをした」というように、迷惑をかけて申し訳なく思うことの意味でも、気の毒は用いられるようになった。