きゅうりの語源・由来
きゅうりは、「きうり」の発音が長音化したもので、現在では緑色の果実を食用としているが、古くは熟して黄色になった果実を食べたことから、黄色の瓜で「黄瓜(きうり)」といった。
長音化された「きゅうり」の発音は、明治以降といわれるが未詳。
きゅうりの漢字「胡瓜」は、「胡麻(ごま)」や「胡椒(こしょう)」、「胡桃(くるみ)」と同じく、中国の周辺外地を意味する「胡」で、「胡の瓜」という意味から「胡瓜」となった。
インドから中国にきゅうりをもたらしたのは、漢の『張騫(ちょうけん)』といわれる。
きゅうりの漢字には「木瓜」もあるが、きゅうりは樹木に生るものではないことから、「きうり」に対する単なる当て字と見て良いであろう。
「黄」の語源が「木」に由来するという説から、「木瓜」は「黄瓜」と同じ意味を成しているとの見方もあるが、「黄」の語源が「木」というのは一説に過ぎないため、断定するにはやや乏しい。