口裏を合わせるの語源・由来
口裏を合わせるの「口裏」とは、相手の口ぶりから本心を察することを意味する。
表向きの言葉を合わせるのに「口裏を合わせる」と用いられるのは、「口裏」の意味からも解る通り、相手に矛盾を感じさせず、本心や本当のことを推測されないように合わせておくことからである。
口裏の語源は、人の言葉を聞いて吉凶を占うことで、本来「口占」と書く。
「口占」の意味が派生し、表向きの言葉から本心を察する意味となり、「本心=裏」で「口裏」と書かれるようになった。
『源平盛衰記』には「源繁昌の口占ありとぞ私語(ささや)きける」とある。