相撲の語源・由来
相撲の語源は、「争う」「負けまいと張り合う」を意味する動詞「すまふ(争ふ)」が名詞化して「すもう」になったか、「すまふ」の連用形「すまひ」がウ音便化され「すもう」になったと考えられる。
平安時代の辞書『和名抄』に「相撲 須末比」とあるように、古くは「すまひ」と呼ばれていたが、ウ音便化されたという確定的な文献がないため、「すまふ」と「すまひ」のどちらであるかは断定できない。
古代の「すまひ」は蹴りなども行われる力比べで、現在の相撲のように細かなルールはなかった。
相撲の起源は、『日本書記』の垂仁紀七年に「野見宿禰(のみのすくね)」と「当麻蹶速(たいまのけはや)」の対決記事があり、これが相撲の始まりとされる。
現代の相撲の基本様式は、平安時代に宮中で行われた「節会相撲(せちゑすまひ)」が恒例化したもので、室町時代末期に娯楽観覧のための職業相撲が発達し、現代の相撲興行の基礎ができた。