博多どんたく
博多どんたくとは、毎年五月三日・四日に福岡市で行われる年中行事。市民が仮装姿でシャモジを叩いて町を練り歩き、舞台や広場で踊りを披露する。博多ドンタク。
博多どんたくの語源・由来
博多どんたくの「どんたく」は、オランダ語で「日曜日」「休日」を意味する「Zondag(ゾンターク)」が語源とされ、zondagは「土曜日」や「半日休み」を意味する「半ドン」の語源でもある。
どんたくは明治初めごろから用いられた語で、慶応4年(1868年)から明治9年(1876年)にかけ、毎月1と6の日が休日だったことから、「一六のどんたく」「一六休暇(ぞんたく)」とも表現された。
博多どんたくは、冶承3年(1179年)小正月の松囃子として始まり、福岡と博多の町が交流する行事ともなった。
明治5年(1872年)、新政府下の福岡県知事によって松囃子の禁止令が出されたが、明治12年(1879年)に松囃子を復活させるため、「どんたく」と呼称を変えて再開された。
博多どんたくは、昭和16年(1941年)の大東亜戦争によって一時中止されたが、「どんたく」で戦災の町を復興させようと昭和21年(1946年)に復活。
昭和37年(1962年)には、「博多どんたく港まつり」として、市民総参加の福岡市民の祭りに位置づけられるようになった。
博多どんたくは年々盛んになり、ゴールデンウィーク中、日本最大の祭りとなった。