ラズベリーの語源・由来
ラズベリーは、英語「raspberry」からの外来語。
ラズベリーの「ベリー(berry)」は、ストロベリーやブルーベリーの「ベリー」と同じく、「小さい果実」を意味する。
ラズベリーの「ラスプ(rasp)」は、語源が全くわかっていないが、仮説としては二説ある。
ひとつは、単語の「rasp」は「ギリギリ」「ガリガリ」というヤスリをかける音や、「ヤスリ」そのものも意味する語で、俗語では舌を両唇に挟み震動させるヤジを「raspberry(ラズベリー)」と言ったりすることから、集合した果実の表面のデコボコが関係しているとする説。
もうひつとは、15~16世紀の英語には「ぶどう酒」をさす「raspis(ラスピス)」という語があり、「raspis」がラズベリーの意味として使われた例があることや、これを短縮した「rasp」がスコットランドでラズベリーを指した例があることから、ラズベリーで作った酒が「raspis(ラスピス)」と呼ばれていて、それが果実の名として使われるようになったとする説。
ラズベリーの「rasp」から「ヤスリ」を意味するようになったり、ラズベリーが「rasp」と呼ばれていて「raspis」という酒ができたとも考えられ、どちらの説も語源が反転できるため難しい。