立派の語源・由来
立派の語源には、僧が一派を立てる意味の「立派」に由来する説と、仏教語の「立破文明」に由来する説がある。
僧が一派を立てる説は、もとの流派から分かれて一つの派を立てることは容易ではないため、優れていることを「立派」と言うようになったというものである。
立破文明とは、因明(仏教の論理学)において、立論(自分の義を立証すること)と論破(他人の非説を論破すること)がきちんとしていることで、単に「立破」とも言う。
ここから、きちんとしていることを「りっぱ」と言うようになり、「立派」の字が当てられたというのが「立破文明」の説である。
どちらの説も不自然ではなく、断定することは難しい。