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日本语能力测试一级読解の練習(二十四)

作者:佚名  来源:kekejp.com   更新:2020-4-5 20:59:24  点击:  切换到繁體中文

 

日本语能力测试一级読解の練習


1级読解の練習(24)


子どもめころ、田舎の家の縁の下に、小さいアカアリの巣があった。ビーズ玉を二つつな


いだようなアカアリのことを、かわいいと思ったのか、なぜか異常に好きになった。


雨を防ぐために板で屋根を作ってやり、石を積んで砦をこしらえ、城壁の中には、毎日の


ように砂糖やビスケットなどを置いた。学校から帰るとすぐ縁の下をのぞき、昨日与えた食糧が、あとかたもなく巣の中に取り入れられているのを見て①満足した。


アカアリの城ができあがったころ、そこから5メートルばかり離れたところに、クロアリ


の巣を見つけた。私の目に、それは仮想の敵であった。クロアリの巣には、②小石や豆がらを


つっこんだり、水を流しこむなどしたが、これも一日で修復されるのには驚かされた。


こんなことをくりかえしていたある日、アカアリの巣に驚くべき変事を見た。クロアリ


砦を越えて攻め入った。城はすでに陥ち、防戦した小さいアカアリたちは、いたるところに


うちたおれ掠奪抽奪はようやく終わろうとしていたのである。


先日、生物学者の日高敏隆にこの話をしたら、彼はぽつりと言った。


「おせっかいは、自然の摂理を狂わせる。人間がよけいなことをしなければ、彼らはちゃん


とうまくやっていけるのに」


アリの戦いは、恐ろしい自分だけの作り話でこそあれ、③私が思っていたほど、おもしろい出来事ではなかったことを知った。


(安野光雅『空想犯』講談社+α文庫による、一部改)


(注1)縁の下:家の床の下


(注2)ビーズ玉:穴の開いたガラスやプラスチックの玉。糸を通してネックレスなどを作る


(注3)砦::外から敵が入れないように作った建物なと


(注4)あとかたもなく:残っているものが何もない


(注5)仮想の敵:自分が想像のなかでつくりあげた敵


(注6)豆がら:豆の実をとってしまったあとの葉やくき


(注7)自然の摂理:自然のなかでそうなるように決められていること


【問1】①「満足した」とあるが、何に満足したのか。


1 アカアリを好きになったこと


2 アカアリの巣に屋根がうまく作れたこと


3 自分が置いた食糧が全部なくなっていたこと


4 学校から帰って毎日縁の下のアカアリの巣を見られること


【問2】②「小石や豆がらをつっこんだり、水を流しこむなどした」とあるが、なぜそうしたのか。


1 クロアリとも友達のように仲良くなりたいと思ったから


2 クロアリは、豆がらや水が好きだと思ったから


3 クロアリは自分の敵だと思ったから


4 クロアリはアカアリの敵だと思ったから


【問3】③「私が思っていたほど、おもしろい出来事ではなかった」とあるが、筆者はなぜそう思ったのか。


1 自分のしたことが、自然の摂理を狂わせてしまったから


2 アカアリが、みんな死んでしまったから


3 生物学者に「おせっかい」だといわれたから


4 アリの戦いは恐ろしい話だったから


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