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日本语能力测试一级読解の練習(十五)

作者:佚名  来源:kekejp.com   更新:2020-4-5 20:58:57  点击:  切换到繁體中文

 

日本语能力测试一级読解の練習


1级読解の練習(15)


海道新幹線の「のぞみ」は東京と新大阪を二時間半で突っ走る。「ひかり」より三十分近く短縮ということになった。午前六時東京発の下り列車は「暁のビジネス超特急」と呼ばれているそうだ。


搭乗記を読み、①面白いような悲しいような心地になった。乗客の八割は背広姿に鞄を提げた会社員風の男達だという。五時ごろには起きたはずだ。発車とともに弁当を買い、そそくさと朝食。富士山が大きく見えるころには大半が就寝。「窓の外を見ても速すぎる。食うものを食って寝るだけ」だそうな。


乗務員も忙しい。時間との闘いだ。車内販売の女性は、外の風景を見て、それを時間の流れの目安にしながら仕事をした。今度はそれでは目算が狂う。そこで景色は見ないことにした。速さの感覚に慣れた「ひかり」に乗務すると、②ほっとするそうだ。そうだろう。


③そうではあろうが、人々は、ふしぎなもので「のぞみ」にもまた、何時の間にか慣れるに違いない。どこまで忙しさに慣れてゆけば、人間は気が済むのだろうか。便利がものができ④それに順応できるのは結構だが、人間が道具に使われることにはならないか。


⑤浅見祐三さんから聞いた話を思い出す。浅見さんは東京の牧師さんだ。長年インドネシアはスマトラ島のランプン州に住んで伝道をしていた。ある時、急いで三ヶ所に書類を届けなければならぬ用事ができた。五十がらみのスプリアディさんが仕事を買って出た。


自転車で三ヶ所、二十キロほどを回る。帰ってきた彼が、なぜか静かで、ぼんやりしている。具合でも悪いのかと、わけを聞くと、こう言ったそうだ。「速く回りすぎました。身は帰ってきたんですが、魂がまだ帰ってきていなんで」


私たちの戦後は後をも見ずに全力疾走、まだ走っている。速すぎて、魂を置き忘れたりしたければよいが。


(朝日新聞19992年「天声人語」より)


(註)暁:夜明け


伝道:宗教、特にキリスト教の教えを広めること


問1①「面白いような悲しいような心地になった」とあるが、なぜそのような気持ちになったのか。


1 「のぞみ」が二時間半で東京と新大阪の間を走るから。


2 乗客が景色も見ずに、弁当を食べたらすぐ寝てしまうから。


3 乗務員が時間と闘って、車内販売をしているから。


4 「のぞみ」の速度にいつか人が慣れてしまうだろうから。


問2 ②「ほっとするそうだ」とあるが、それはなぜか。


1 外の景色で時間の目算が立つから。


2 車内販売が暇になるから。


3 ゆっくりその景色が見られるから。


4 乗客の大半が眠ってしまうから。


問3 ③「そう」が指す内容として最も適当なものはどれか。


1 食べるものを食べて寝るだけということ。


2 その景色が見られないということ。


3 「のぞみ」にはほとんど会社員しか乗れないということ。


4 速さにまだ慣れないということ。


問4 ④「それ」が指す内容として最も適当なものはどれか。


1 時間 2 忙しさ


3 人間 4 外の景色


問5 ⑤「浅見祐三さんから聞いた話」とあるが、この話に対する筆者の気持ちはどれか。


1 三ヶ所、二十キロを回るだけで、疲れるようではいけない。


2 自転車で回らなければならないのは、不便でしかたがない。


3 日本は交通機関が発達していて便利だ。


4 日本はすべてのものが速すぎる。


問6 筆者はどのような気持ちから、この文章を書いたと思うか。


1 便利さの代償に人間らしさを失わないようにすることが大切だ。


2 忙しさに追われて病気にならないように注意が必要だ。


3 さらに便利な社会を作るために努力を続けなければならない。


4 道具によって仕事の時間が短縮されても、時間の大切さが変わらない。


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