きのうに続いて季節の話になるが、二十四節気のほかに「雑節」というのがある。「雑」と聞けばどこか軽い。だが、なかなかの顔ぶれが並ぶ。土用、節分、彼岸、二百十日、半夏生(はんげしょう)――。そして忘れてならないのが夏も近づく、の八十八夜だ
我们继续昨天季节的话题,除了24节气之外还有很多被称作是“杂节”的存在。听到“杂”字给人一种不是很重要的感觉,但是它们的是和节气同样重要的。如土用、节分、彼岸、二百十日以及半夏生等等。还不能遗忘的是夏日已近,的八十八夜。
▼歌に名高い茶摘みの季節である。この時期の茶畑は照るように美しい。作家の岡本かの子は「晴々しい匂ひがするし、茶といふよりも、若葉の雫(しずく)を啜(すす)るといふ感じ」と新茶を愛(め)でた。そんな一番茶を「刈り捨て」にする無念は、いかほどかと思う
▼这是在歌唱有名的采茶季节。这个时期的茶田光彩照人般的美丽。作家冈本佳娜子女士对于新茶表现出了由衷的喜爱,“不仅能闻到它散发出的清香,而且感觉不是在喝茶而是吮吸嫩叶汁液的感觉”。将这些最早采摘的新茶“割掉抛弃”,这该是多么遗憾呀!
▼福島第一原発から300キロも離れた神奈川県の茶どころまで被害は及んだ。茨城、栃木、千葉、福島の各県でも茶葉から基準値を超す放射性物質が検出された。かくも晴れやらぬ五月が、これまでにあったろうか
▼距离福岛第一核电站300公里的神奈川县的茶田野被殃及。茨城、栃木、千葉、福島各县的茶叶中都被检测出超出基准值的放射性物质。画都描述不出来的晴朗的5月难道就这样了么
▼「これが最悪、と言えるうちはまだ最悪ではない」というシェークスピア劇の名句を、原発禍はなぞる。後から後から深刻な事態が明るみに出る。組織の欺瞞(ぎまん)の「最悪」の例として東電の姿は記憶されよう
▼“说这是最严重的其实还未必”,莎士比亚戏剧中的名言被核电危机证实了,严重的事态接二连三地暴露出来。组织所作的最严重欺瞒的例子,东电公司恐怕将永远留在人们的记忆之中。
▼国の原子力安全委員会も「暗然委員会」だ。その委員長と、経産省や官邸が、今度は「言った。言わない」の内紛という。産学官の、こうした人たちの手の内で「原子の火」は灯(とも)っていたのだ
▼国家原子能安全委员会也是一个“黯然委员会”。据说其委员长和经济产业省以及政府官邸之间出现了就有关现在“说了,没说”等问题,内部纷争。“核能之火”就是在产业、学府以及政府这些人的掌控之下熊熊燃烧着的。
▼長崎で被爆した歌人竹山広さんに一首ある。〈地上にはよき核わるき核ありて螢(ほたる)の尻のひかる夜となる〉。私たちは原発と国の未来図を、専門家の手から自分たちの手に一度取り戻す必要がある。高すぎる代償で得た一つの教訓として。
▼在长崎曾经遭受过原子弹轰炸的和歌诗人竹山广先生创作过这样一首和歌,<地上有核能,核能好坏分,犹如夏夜萤火虫,尾尖点点灯>。我认为有必要将核电与国家未来的蓝图从专家们的手中夺回到自己手中,以此来作为一个用极高的代价换取来的教训。
中日对照