むかしむかし、広島の柏山(かしわやま)という山にはオスの大蛇が、そして山をこえた府中(ふちゅう)の亀ヶ岳(かめがだけ)にある七ッ池には、メスの大蛇が住んでいました。
很久很久以前,在一座叫做广岛柏山的山里住着条雄性大蛇,而在越过山的府中龟岳的一个七池里住着条雌性大蛇。
オスの大蛇は毎晩の様に長い重い体をずるずる引きずりながら、七ッ池まで出かけていきました。
雄大蛇每天晚上都拖着又长又重的身体去七池。
この二匹の大蛇は、恋人同士だったのです。
原来这两条大蛇正在热恋中。
でも、オスの大蛇が行き帰りに通る田畑や林の草木はそのためになぎ倒されて、途中の村人たちは困り果てていました。
可是,雄大蛇经过的田地和林子的草木都倒了,沿路的居民们很是困扰。
大蛇退治も考えましたが、とてもお百姓たちの手におえる相手ではありません。
虽然也想过要消灭大蛇,可是村民们根本不是大蛇的对手。
さて、この話を耳にした腕の立つ侍が、町からやってきました。
这件事传到了很有本事的武士耳朵里,他就从镇上赶了过来。
そして峠をのぼってくるオスの大蛇を待ちぶせて、まっぷたつに斬り殺してしまったのです。
然后等着雄大蛇爬到山顶,再把它斩为两段。
けれど侍も力を使い果たして、そのまま息をひきとってしまいました。
可是为此武士也用尽了力气,就那样停止了呼吸。
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