▼モナリザは微笑だが、少女はまなざしで惹(ひ)きつける。「目で殺す」とでも言おうか、湛えているのは初々しい親密さだ。まっすぐな視線が、見る者と少女を「一対一」の空間に置く
▼蒙娜丽莎是用微笑,而少女是用眼神引诱着人们。也可以说是“用目光杀人”吧,整幅画充满了纯真的亲切感。直勾勾的视线让观者与少女身处“一对一”的空间。
▼そんな至宝にも、不遇な時期があった。19世紀に競売にかけられたときは、評価できないほど汚れていて、はした金で落札されたという(『フェルメールへの招待』朝日新聞出版)。よくぞ損なわれず、失われもしなかったと、冷や汗の出る話である
▼就是这样一幅珍宝也曾怀才不遇。在19世纪被拿去拍卖时,由于脏得无法估价,最后以极低的价格中标(《邀请维梅尔》朝日新闻出版)。幸好没被损坏也没有遗失,这段传说真让人吓出一身冷汗。
▼少女が誰なのか分かっていない。実在しなかったとも言われる。だが天才の筆の冴(さ)えだろう。300年を超えて画布に息づく存在感は、永遠の相を帯びてゆるぎない。美女あり遠方より来る。また嬉(うれ)しからずや。38年前も、いまも。
▼少女究竟是谁不得而知。也有说法称是杜撰的人物。但是,天才的技艺精湛过人吧。300年后,画布上的少女带着永恒的表情,栩栩如生的存在感未发生一丝改变。美女自远方来,不亦乐乎也。38年前如此,现在依然如此。
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