009 *~以上(は)
名詞 :である + 以上(は)
動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>
♪ 会話 ♪
李 :日本人は「イエス」と「ノー」がはっきりしなくて困るよ。来る前に想像していた以上だ。
良子:以心伝心、察しの文化と言われる由縁ね。でも、「郷に入れば郷に従え」よ。
李 :なるほど、日本語を勉強する以上は、日本の文化も学ばなくちゃね。
♯ 解説 ♭
「~以上(は)」は「~だから、当然・必ず ~」という意味を表す原因・理由表現で、文末には「~なければならない/~べきだ」(→文型382)や「~つもりだ」、「~たい」などの義務や意志・希望、「~はずだ」(→文型367)、「~にちがいない」(→文型305)などの断定判断が多く使われます。この場合は「~からには(→文型056」や)「~上は(→文型015)」と同義表現となります。
しかし、「~以上」は因果関係がなくても、既定条件の場合に広く使えます。例えば、下の例文は条件(仮定)を表していますが、この場合、「~からには/~上は」は使えません。
*あなたの同意がない以上(=なければ)、無断で掲載することはない。
§ 例文 §
1.お話はわかりました。この件については、私どもが引き受けた以上、大船に乗ったつもりでいてください。
2.こうなった以上は、もう他に方法はない。
3.一旦契約書にサインをした以上、君の責任は避けられない。
4.彼がやらせてほしいと言う以上、見込みがあってのことだろう。やらせてみたらどうか。責任は私が負う。
5.私に刃向かう以上、それなりの覚悟はあるんだろうね。
★ 例題 ★
1) 父親(の/である)以上、娘がつきあっている相手(を/に)無関心では(いられる/いられない)よ。
2) 闘う以上、(負ける→ )たくないと思う( )は人情だ。負ける( )わかっているなら、最初( )( )闘わないことだ。これを「逃げるが勝ち」という。
(^^)前課の解答(^^)
1) の/にかかわらず/べき(→文型382)
2) で/あり(~得る:→文型017)/導入され(V〔ます〕形+始める)
[1] [2] 下一页 尾页