受付の仕方
「名刺の受け方」
来客に気づいたら、まず椅子から立ち上がり、「いらっしゃいませ」と一礼する。名刺は両手でていねいに受け取る。客にとって名刺は自分の分身である。粗末に扱われたり、無造作に置かれたりするのは不愉快である。またいつまでも手に持っていたり、上司に渡すのを忘れたりすることもある。管理には十分心がけよう。読み方がわからない場合には、相手に確認をする。
「アポイントメントのある客」
予約表を前もって確認し、予約の時間の前後はそのために気配りをする。準備ができていれば、早めに来訪された場合にもあわてないで応対ができるし、遅れている場合には、適切な措置を講ずることもできる。次の順序に従って応対をしてみよう。
(1)お待ちしていたことを表すことばであいさつをする。
いらっしゃいませ、お待ちいたしておりました。
いらっしゃいませ、うけたまわっております。
(2)上司に来訪を告げ、応接室に案内をする
○時にお約束の○○様がお見えになりました。お通ししてよろしいでしょうか。
ご案内いたします、こちらへどうぞ。
(3)客を待たせるとき
上司にメモで来訪を知らせ、終了時間を聞く。
あいにく会議(または前の面会者)が長引いておりまして、大変申し訳ございません。
○分ほどで終わると思いますが、お待ちいただけますでしょうか。
お読物を用意いたしました。よろしかったらどうぞ。
代理の○○がお話しさせていただきますがよろしいでしょうか。
(4)客の来訪が遅れている場合
相手の会社へ電話をいれ、到着時間の予測をたてる。
上司に○分程度遅れる旨を連絡する。
その後のスケジュールに影響がある場合には前もって連絡をしておく。
「アポイントメントのない客」
まずあいさつをして名刺を受け取るまでは同じである。しかし不意の客に対しては適切な受付が出来るよう、日頃から気を配っておくことが大切である。次の順序に従って応対してみよう。
(1)用件を聞く
失礼ですが、どのようなご用件でしょうか。
誰に面会をご希望でございますか。
おいそぎでしょうか。
(2)上司に連絡をとる
調べてまいりますので少々お待ちくださいませ。
(席をはずし、客の目の前で電話をするのは避ける。)
(3)取次ぐ場合
お待たせいたしました、お話をうけたまわるとのことでございます。ご案内いたしますのでこちらへどうぞ。
(4)断る場合
申し訳ございません、ただいま会議中でこざいまして席をはずせません。あらためてお約束願えますでしょうか。
調べて参りましたが見当たりません。後ほどこちらからご連絡させていただきますので、お電話番号をお願いいたします。
申し訳ございません、社内の規定によりお断りすることになっております。ご了承くださいませ。
(5)上司が不在の場合
申し訳ございません。ただいま外出しております。○時には戻る予定ですので、こちらからご連絡いたします。念のためお電話番号をお願いいたします。
お言づけがございましたらうけたまわります。