(人物:AとB 会社の同僚、Aが先輩 場面:会社の帰りに)
A:おい、久しぶりにどうだ?一杯。
B:おっ、いいっすねえ。行きますかあ。
A:最近、うまい店見つけたんだ。芋の煮っころがしが絶品でなあ。
B:へえー、それ、どこっすか?自分も煮っころがしには目がないんっすよ。
A:ほら、北口のそばにアーケードあるだろ?そこをちょっと入った路地にあるんだ。あんまし店構えは目立たないけど、なんかこう、いい雰囲気なんだよ、これが。
B:へえ。味にうるさい先輩が褒めるなんて、よっぽどいい店なんっすね。
A:ああ、太判をおしてもいい。お前も絶対、気に入るぜ。
B:そこ、なんていらんっすか?店の名前。
A:ん-、確か、「小岩井」だったっけな。ママさんもとってもいい人でよ。
B:あっ、そこって、もしかして、絞り染めの洒落た暖簾も粋だな。
A:前に一度、村上さんと通ったことがあったんっすが、自分はそうな時たまたま用事があって、入んなかったんっすよ。いやあ、ずっといきたかったんっすよ、そこ。