新聞紙上のたった2行のほめ言葉が、無名だった画家を励まして、押しも押されもせぬ存在に導いた話がある。シルクロードの絵で知られる故平山郁夫さんは20代の終わり、体調の悪化をおして「仏教伝来」を描き、日本美術院展に出品した
有一段往事告诉我们,报纸上仅仅两行赞许的话语鼓励着一位尚未成名画家,并将其推到了无可撼动的地位。因丝绸之路绘画而闻名遐迩的已故平山郁夫先生在其奔30的年纪,战胜了体况恶化的困难,画出了作品“佛教传来”,并送到了日本美术院展展出。
数日して、名高い美術評論家だった河北倫明の院展評が新聞に載る。記事の末尾で「おもしろい味がある」とだけほめていた。平山さんは歓喜する。何度も読み返しては、励みにして描き続けた。「ボクシングでいえばダウン寸前に救われた」と
数日之后,报上便刊登了知名美术评论家河北伦明先生的院展评语。在这段报道的末尾处赞扬道,“有趣有味”。平山先生见后兴奋不已,反复诵读数遍,并以此为鞭策继续作画不止。并认为“用拳击的说法来表述的话,就是在即将被击倒的节骨眼上得到了救助。”
その2行がなければ、のちの輝かしい画業はなかったかもしれない。そう思えば、ほめる言葉は大切だ。実際のところ、ほめられることで運動技能は向上するのだという。日本の科学者グループが先ごろ実験の結果を発表した
如果没有这2行的话,也许就不会有日后辉煌的绘画业绩。从这一角度来考虑,赞扬之语真的是太重要了。据说,实际事例告诉我们,受到了赞扬的确能大幅提高运动技能。日本科学家研究小组发表了最近的实验结果。
キーボードを打つ速さで調べた。1回目を打ち終わった後にほめられた人たちは、2回目の結果が20%上昇した。「ほめて伸ばす」ことの科学的な妥当性が示されたと、グループは分析している
采用检测敲击键盘速度的方式进行的调查表明,第1遍结束后受到了赞扬的人,其第2遍的结果提高了20%。研究小组分析认为,这显示了“因赞扬而提高”具有合乎科学的妥当性。
人間の脳は、ほめられることを報酬と感じ取るそうだ。平山さんとキーボードの実験は、かけ離れているようだが根は同じだろう。芸術も日常生活も、なべて人の営みである
说这是人的大脑对于赞扬做出的进行汇报的判断。平山先生和敲击键盘的实验虽然风马牛不相及,但是,根是相同的。艺术和生活都是普通人的日常活动。
「三つ叱って五つほめ七つ教えて子は育つ」などと俗言にいう。なかなかの塩梅と言うべきか、中学生も、親にほめられることの多い子は自己否定感が低いという調査結果がある。ほめ上手にして叱り上手。誰もそうありたいと願うところだが、さて。
俗话说“三分训斥五赞扬,七分教导儿成长”。这不知是否真该称之为对分寸的掌控。有调查结果表明,受到父母赞扬较多的孩子自我否定感就低。赞扬有技巧,训斥须得法。恐怕谁都愿意处于这样的位置,可事实又将如何?