憂うべきか、当たり前と思うべきか、ある本によれば、外交では最後に軍事力がモノを言うというのが国際政治のイロハらしい。次に経済力だそうだ。だが、そればかりではなく国際世論というのがある。どんな国もこれを敵に回したくはない
不知是应该担忧呢,还是该认为理所当然。据某部著作的观点认为,从国际政治的基础知识来说,在外交方面军事力量是最后起作用的手段,再往下排就是经济手段。然而,也并不是只有这些,还有国际舆论这一手。任何国家都不想让它倒向敌对国家。
その国際世論が、武力も経済力もないパレスチナを後押しした。国連総会が先日、パレスチナの参加資格を、オブザーバーながら「国家」に格上げした。賛成138、反対9、棄権41は圧倒的な支持といえる。対立するイスラエルと、後ろ盾の米国には厳しい結果だ
正是这个国际舆论帮助了既无武力也谈不上经济的巴勒斯坦。日前,联合国大会决定将巴勒斯坦的观察员实体提升为相当于“国家”的观察员国。投票结果有 138票赞成,9票反对,41票弃权,可以说获得了压倒多数的支持。这对于其死对头以色列及其后盾美国来说是一个非常严厉的结果。
ふと浮かんだのが、戦前の日本をめぐるリットン報告書の国際連盟採択だった。満州国の不承認に日本だけが反対した決議は42対1。たとえるなら、それぐらい明らかな「世界の声」に思われる
不由地浮现在脑海里的,是国际联盟就有关战前日本的利顿报告书进行的表决。只有日本反对的这项不承认满洲国决议结果为42比1。这就好比在说,“世界的声音”再明确不过了。
同じ国連でも、安保理は米英仏中ロが牛耳って、決議は大国の拒否権に左右される。だが総会はどの国も等しく一票を持つ。血で血を洗う情勢に多くの国が心を痛めている。ちなみに日本は賛成を投じて、米国とは一線を画した
即便同在一个联合国,安理会则由美英法中俄执掌牛耳,决议往往受到大国否决权的左右。可是在大会上,任何国家一律平等都只有一票。面对腥风血雨血流成河的局势,大多数国家都非常痛心。顺带说一下,日本也投了赞成票,与美国划清了界线。
決議への報復に、イスラエルは占領地に3千戸の入植住宅の建設を決めたという。これは国際法に反するが、強面の国は頑(かたく)なさを崩そうとしない
作为对于决议的报复,据说以色列决定将在占领地区建设3千户的殖民住宅。虽然这违反国际法,可强凶霸道的国家却丝毫没有缓解其顽固程度的意思。
パレスチナの名高い詩人が「愛の詩でさえ、ここでは抵抗の詩になってしまう」と言って嘆いた悲劇の地に、和平が灯る見通しはまだない。その剣を鋤にうち変え、その槍を鎌に変える――旧約聖書の言葉に立ち戻っての和解と共存は、かなわないものか。
巴勒斯坦著名诗人曾叹息道,“甚至连情诗,在此都变成了抵抗的诗句。”就在这片充满悲剧的土地上,目前还看不见和平的曙光。把利剑铸成犁杖,把长矛打成镰刀,返回到旧圣经所诉求的和解与共存,也不知能否实现。