废除核武 困难重重
それはMAD(マッド)と呼ばれた。ふつうは「狂った」という意味の形容詞だが、ここでは「相互確証破壊」を意味する英語の頭字語(とうじご)。米ソ冷戦時代を支配した軍事戦略の名前である
这是一个被称为MAD(玛德)的概念,一般情况下作为一个表示“疯狂”之意的形容词使用,在此,是“确认相互毁灭(Mutual Assured Destruction)”的英语头文字,是贯穿整个美苏冷战时代的一个军事战略名称。
どちらから攻撃しても双方破滅という結果に終わるから、戦争はできない。そんな核兵器の「恐怖の均衡」が目指された。理性的に考えれば自殺行為に及ぶはずはないという理屈だ。それが「狂った」の語で表される。皮肉の極みだった
无论哪一方发起攻击,最终都将导致双方毁灭的结果,因此,不能发动战争。其目标就是要在核武器方面达成一种“恐惧性均衡”,因为从道理上说,如果能理性地考虑问题就不至于采取自杀性行动。如此之概念竟然用“疯狂”一词来表示,讽刺的意味可谓登峰造极。
緻密に理論武装されていても、今から見ればやはり狂っていたとしか思えない。後に米国のキッシンジャー元国務長官ら推進者が、次々と宗旨を替えた。そして09年、米国大統領がプラハでの演説で「核なき世界へ」と訴えるに至る
即便进行了缜密的理论武装,可从现在的视角来看也只能认为是一种疯狂。之后,美国的基辛格国务卿等推动者一次又一次地改换了宗旨,直到09年,美国总统奥巴马才在布拉格的一次演说中提出了“奔向无核世界”的主张。
核廃絶への道のりは困難を極める。オバマ氏も、自分が生きているうちには無理かもしれないと言っている。残りの任期中にどこまで進められるか。象徴的な意味も含めてぜひ実現してほしいのは、広島、長崎への訪問である
通向废除核武器的道路是极其困难的。甚至连奥巴马自己都说,有生之年也许难以实现。不知道在其所剩的任期中能够走到哪一步。包括象征性意义在内,我们希望他务必实现的目标是造访广岛和长崎。
これには米国内に反対論が根強くある。原爆で日本の侵略戦争を終わらせた、あれは正しかったのだ、と。互いの歴史認識や被害感情もからんで、議論はもつれる。それでもオバマ氏は09年に「行ければ名誉なことだ」と語っている
对此,美国国内的反对论调根深蒂固。他们认为,因为原子弹爆炸才结束了日本的侵略战争,这是正确之举。相互之间对于历史的认识以及受害情感等纠结难解,争论不断莫衷一是。即便在此情况下,奥巴马先生仍然在09年表示,“如能成行,这是一种荣誉”。
ルース駐日米大使は8日の会見で言った。「原爆を落とした唯一の国と被爆した唯一の国は、核廃絶について特別な位置を占める」。訪問が実現すれば世界に向けたこれ以上ないメッセージとなる。狂った兵器はもう用済みだ、と。
美国驻日大使鲁斯在8日举行的会见中说,“唯一一个投下原子弹的国家和唯一一个被炸国家在废除核武器方面都占据着十分重要的位置”。如果访问能够得以实现,这将是一条对全世界发出的最好的信息,这将意味着疯狂的武器已完成了它的使命。