本文:
(吉田さんの家に泊まっている張英さんは吉田さんと分担して掃除を始めます。)
吉田:じゃ、私が掃除機をかけますから、張さんは拭いてくれますか。
張 :はい。雑巾は洗濯機の横でしたね。
吉田:ええ。それから、洗剤は流しの下。
張 :はい、分かりました。
(張さんは、まだ掃除機のかかっていない所を拭こうとして、吉田さんに注意されます。)
吉田:あ、そこは、まだ掃除機かけていないんですよ。
張 :あ、そうですか。
吉田:ええ。今からかけますから。
張 :こっちはもう済みました?
吉田:ええ、そこはもういいですよ。
(汚れのひどい所があって、雑巾で拭いてだけではきれいになりません。たわしで擦ることにします。)
張 :ここ、拭いてもきれいにならないんですけど……。
吉田:(近づいて見て)ああ、これは拭いただけじゃ無理ね。
張 :ええ、……たわしを使いましょうか。
吉田:ええ、ちょっと擦ってみてくれる。
張 :はい。
(掃除をしていたら、いつの間にか時間が過ぎてしまいました。もうそろそろお昼です。)
吉田:何時になりました?
張 :あ、もう十一時半です。
吉田:あら、もう……。じゃ、ここだけやっちゃってお昼にしましょう。
張 :そうですね。そうしましょう。
(張さんと吉田さんは掃除を終わりにして、道具を元の場所に片付けます。)
吉田:大分きれいになりましたね。
張 :そうですね。随分汚れていましたからね。
吉田:じゃ、そろそろ終わりにしましょう。
張 :はい。掃除機は元に戻しますか。
吉田:いえ、そのままにしておいて。後でちょっと使いますから。
張 :はい。雑巾とバケツはどうしましょうか。
吉田:ああ、それは片付けちゃってください。
(張さんの行っている日本語学校では、当番が教室の掃除をします。張さんと李さんは、今週は当番なので、放課後掃除をします。李さんは張さんの後輩です。)
張 :じゃ、前の方から掃いていきますから、その後とモップかけてくれますか。
李 :いいですよ。
張 :隅のころをよく拭いてくださいね。汚くなっていますから。
李 :はい、分かりました。
(先生用の大きな机の下も汚くなっているので、二人は机を動かして、下をきれいにします。)
張 :この下も汚いですね。
李 :本当ですね。
張 :ちょっと動かして、掃除しましょう。
李 :ええ、その方がいいですね。
張 :じゃ、李さん、そっち持ってください。
李 :はい、(机の端に手をかけて)いいですか。いきますよ。
張 :はい。
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