「速」は「速球、速攻、速成、速断、快速」などと用いられ、「一定の距離を動くのに(あるいは,一定の行為をするのに)要する時間が少ない」という意味である。また、「速度、時速、風速」などのように、「速さ、スピード」の意でも使われる。したがって、「決断が速い」「呼吸が速い」「球が速い」「車の出足が速い」「流れが速い」などは、「速」を用いる。
“速”使用在“速球(快球)、速攻(快攻)、速成(速成)、速断(轻率地判断或从速判断)、快速(高速)”等词中,表示“为运动到某段距离,(或为了要做某个行为)所需时间较少”之意。另外,如“速度(速度)、時速(时速)、風速(风速)”等词所示,“速”也用于“速度、速力”的意思。因此,在表示“决断迅速”、“呼吸急促”、“球快速运动”、“车启动得快”之意时使用“速”。
これに対して「早」は、「早朝、早暁、早春、早退」などのように「物事を始めたり終わったりする時期や時刻が前である」、あるいは「朝のまだはやいとき」の意で、「時期が早い」「気が早い」「起きるのが早い」、また、「早帰り、早咲き、早死に、早じまい、早出、早手回し、早作り、早寝、早々、早番、早引き」などと用いる。したがって、「速い電車」といえば、特急などのスピードの出る電車のことであるが、「早い電車」は朝早く出る電車のことである。
与此相对,“早”的意思为“事物开始或终结的时期和时刻靠前”,比如像“早朝(一大早)、早暁(拂晓)、早春(早春)、早退(早退)”等词,或者表示“早晨比较早的时候”,即“时间还早”、“性子急”、“起早”,也用于“早帰り(早归)、早咲き(早开)、早死に(早逝)、早じまい(提前收工)、早出(提前上班)、早手回し(提前准备)、早作り(提前做)、早寝(提前睡)、早々(趁早)、早番(早班)、早引き(早退)”等词中。因此,如果说“速い電車”,就是指特快等速度较快的电车,“早い電車”则指的是早晨发班较早的电车。
また、「早い」は、転じて「物事を急いで行う様子」の意味にも用いられる。「早合点、早のみこみ、手早い」などがそうである。しかし、「物事を急いで行う様子」と「速」の「所用時間が少ない」の意味の違いを判断するのはむずかしく、むしろ、これらは慣用によっているというべきであろう。
另外,“早い”的意思也引申为“急着做某事的样子”。比如像“早合点(没仔细听而冒然下判断)、早のみこみ(只了解一点就以为自己全懂了)、手早(敏捷)”。但是,要判断“急着做某事的样子”和“速”的意思“所需时间较少”之间的差异比较困难,不如说这些是由于习惯用法而形成的。
例えば、「早打ち、早撃ち、早馬、早鐘、早変わり、早口、早道、早耳、早業」なども同様で、「早」を用いるのが一般的であるが、意味からすれば、「速」を用いることも否定できない。現在使われている国語辞典·用字用語辞典のほとんどは早を用いているが、「速」を用いているものもある。なお、動詞として「はやめる」「はやまる」があるが、この使い分けも「速い、早い」の使い分けと同じで、「速度を速める、速度が速まる」、「出発を早める」「出発が早まる」のように用いる。
比如,像“早打ち(急使)、早撃ち(急射)、早馬(快马)、早鐘(连敲的钟声)、早変わり(摇身一变)、早口(说话快)、早道(捷径)、早耳(消息灵通)、早業(麻利的手法)”,一般使用“早”,但是从意思上看,也不否定“速”也能适用,我们现在使用的大部分国语辞典、用字用语辞典都使用“早”,但也不排除使用“速”的辞典。另外在使用动词“はやめる”、“はやまる”时,区分方法也和“速い、早い”相同,像“速度を速める(加快速度)、速度が速まる(速度加快)”、“出発を早める(提前出发)”、“出発が早まる(出发提前)”这样使用。
ところで、「常用漢字表」では、「早」の項には「はやまる」という字訓が掲げられているが、「速」の項には、「はやまる」がない。しかし「表の見方」に「派生の関係にあって同じ漢字を使用する習慣のある……類は、適宜、音訓欄又は例欄に主なものを示した。」とあることからもわかるように、音訓のすべてが示してあるわけではなく、「速める」と対応関係にある「速まる」も、「常用漢字表」に従った用い方と考えてよい。
不过在《常用汉字表》中,“早”的义项里列举了“はやまる”这种汉字训读,而“速”的义项里没有“はやまる”。不过,“公认观点”认为,“存在因派生关系而使用同一汉字的习惯……(因此)这类汉字适合在音读栏或字例栏里列示主要的用法”,由此可知音读并不会被全部列示出来,可以认为,与“速める”有对应关系的“速まる”没有出现,也是遵从了《常用汉字表》的用法。