海外旅行の楽しみの一つにショッピングあります。特に、香港やシンガポールは買物天国。したがって?日本帰国のとき、税関でも、かなりのチェックがあります?
雑貨類は、さほど厳しく追求されませんが、値段にピンからきりまである宝石類と時計、それに高級品は、品物の提示を求められることが多いようです?
あちらの商店では、客にどうしても買わせようとして?税金かからないよう、レシート安く書くよ??と言いますが?日本入国の際は、全く用を成しません?税関吏はよく勉強しているので、ゴマカしても通じません?自分で値段を判断します?
時計の免税範囲は、一個二万円までの時計を二個まで?二個で四万ではありません?
Y君の奥さんが、香港へツアーで出かけました?00ブランドの時計がほしいと言うので、Y君の大学時代の友人で羽田(当時)税関吏のS君への連絡をとりました??彼は昔から堅い人間だから無理だろうけど??と一応、入国の際、彼を訪ねるよう妻君に教えました?
さて、帰国となり、S君を訪ねて、申告書を見せました?五万円の時計を購入し、領収書に二万円とかいてもらい、申告書にも二万円と記入しました。「堅い人間だから。」という夫の言葉を思い出し、ヒヤヒヤしていると、やっぱりやってきました。
「奥さん、これ二万円で買ったのですか。」
冷や汗をかきながら、「はい、絶対に二万円です。」
そのまま通してくれ、夫人は夫に感謝しました。
Y君は後日、お礼のつもりでS君と一杯飲みましたが、そのときS君は、気の毒そうに言いました。
「奥さんに内緒だよ。あの時計一万円もしない偽物だよ。悪いから言うなよ。」
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