敬語は、ふつう、尊敬語(そんけいご)、謙譲語(けんじょうご)(謙遜語(けんそんご)とも)、丁寧語(ていねいご)の三種に分けられる。尊敬語は、相手や目上の人の動作?状態などを敬って言う言葉を指す。謙譲語は、相手や目上の人に関係する自分(自分側の者)の動作をへりくだって言う(そうすることによって、その動作の対象となる相手や目上の人を高めることになる)言葉を指す。また、丁寧語は、話し手(書き手)が、聞き手(読み手)に対して敬意を表すために、表現のしかたを丁寧にする言葉を指す。
敬語は、言葉を交わす両者の間に、身分や地位の上下関係、恩恵?利害に関する立場上の強弱関係、また、親疎(しんそ)の関係などがある場合に使われる。
(A)尊敬語
(ア)特定の動詞や表現を用いるもの。
あがる(普通語「食う(食べる)。飲む」)
あそばす(普通語「する」)
いらっしゃる(普通語「行く。来る。いる」)