基本述語型の中に現われる助詞、つまり格助詞は、述語の表わす事柄を補う
ための補語を名詞とともに形作ります。言い換えると、述語と名詞との関係を
表わす重要な役目を果たします。
それに対して、これから見ていく副助詞は、事柄の内容そのものを形作るのではなく、それが付く名詞に対する話し手の何らかの評価や、そこに現われて
いないその外の名詞を暗示するような働きを持っています。
こういう説明のしかたでは、かえってわかりにくいかもしれません。具体的
な例を見てみましょう。男の人[が]来ました。
男の人[だけ](が)来ました。
男の人[しか]来ませんでした。
男の人