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#あくが・る【憧る】


(自ラ下二){れ|れ|る|るる|るれ|れよ}


◆ 語義パネル――――――――――


(语义栏)


現代語の「あこがれる」は#の意に用いるが、#が原義とされる。


魂が身から離れる。うわの空になる。 #


魂魄离开身体,心不在焉;


心がひかれて、落ち着かない。思いこがれる。 #


心有牵挂,不能平静;思恋;


居所を出て、浮かれ歩く。さまよい歩く。 #


走出居所,乘兴漫步,徘徊;


仲がしっくりせず離れる。疎遠になる。 #


关系因不融洽而分离,变得疏远;


――――――――――――――――


#魂が身から離れる。うわの空になる。


魂魄离开身体,心不在焉;


〔源氏〕葵「物思ふ人の魂は、げに―・るる#ものになむありける」


#物思いをする人の霊魂は、なるほどからだから離れ出るものであったなあ。


陷入沉思的人的灵魂,真的可以离开身体呀!


#心がひかれて、落ち着かない。思いこがれる。


心有牵挂,不能平静;思恋;


〔枕〕41「夜深くうちいでたる声の、らうらうじう愛敬(あいぎやう)づきたる、いみじう心―・れ#、せむかたなし」


#夜ふけに鳴き出した(ほととぎすの)声が、上品で美しく魅力があるのは、たまらなく心がひかれて落ち着かず、どうしようもない。


深夜杜娟的鸣唱,高雅优美富有魅力,心被深深吸引不能平静。


#居所を出て、浮かれ歩く。さまよい歩く。


走出居所,乘兴漫步,徘徊;


〔平家〕10・横笛「ある暮れ方に都を出(い)でて、嵯峨(さが)の方(かた)へぞ―・れ#ゆく」


#ある(日の)夕暮れ時に都を出て、嵯峨のほうへさまよい歩いてゆく。


某日的傍晚时分,从京都出发,向嵯峨方向踱步而去。


#仲がしっくりせず離れる。疎遠になる。


关系因不融洽而分离,变得疏远;


〔源氏〕真木柱「御仲も―・れ#て、程経(へ)にけれど」


#御夫婦仲も疎遠になって、月日が経(た)ってしまったけれども。


夫妇关系变得疏远,虽颇经时日。


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