056 *~からには/*~からは
名詞 : である + からには
動詞・形容詞:普通形<ナ形ーである> からは
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♪ 会話 ♪
課長:この仕事、わが課が引き受けたからには、立派にやり遂げたいと思う。なんだか闘志が湧いてきたぞ。
李 :課の名誉がかかっているからには、万が一にも失敗は許されませんね。
山田:不肖、私が助っ人に来たからはご安心ください。
李 :やけに大口をたたくねえ。お前が一番心配なんだよ。
♯ 解説 ♭
「~からには/~からは」は「~だから、当然/必ず ~」という意味を表す「から」系の原因・理由表現で、文末には「~なければならない」や「~べきだ」(→文型382)、「~つもりだ」や「~たい」などの義務や意志・希望の表現、「~はずだ」(→文型367)や「~にちがいない」(→文型305)などの断定判断が多く現れます。この文型は、「~以上」(→文009)や「上は」(→文型015)と同義表現となります。
原因・理由の表現には「から」系、「ので」系、「て」系があります。大きく分ければ、「から」系は未定・未来・意志表現に、「ので」系は既定や過去表現に、「て」系は形容詞や状態の自然発生に使われます。詳しくは「資料、」を参照してください。
§ 例文 §
1.こんなに安いからには、きっと偽物に違いないよ。
2.共同生活をするからには、そこには最低限の規則が必要となる。
3.誰だって闘うからには勝ちたいと思う。それは人情だ。
4.こうなったからには、もう、運を天に任せて、捨て身でぶつかるしかない。
5.彼があんなに自信を持って断言するからには、何か根拠があるんだと思う。
例題
1) そこ(ほど/まで)言う(からこそ/からには)、私が犯人だという証拠があって(の/×)ことなんだろうねえ。
2) 君( )我々の秘密を知られた( )( )には、気の毒だが、生かしておく( )( )にはいかない。
(^^)前課の解答(^^)
1) ただ今/にかけて/ために(客観的に理由伝えるときは「ために」)
2) から/に/を(→文型479)/に(対象)