考试吧小语种站日语能力测试1级読解の練習
ハマトンのみきり法
知的生活を志すような人は、始めからその時間を無駄にすることに(1)ではない。だから時間をいかにも無駄に使っているように思われるぶんには大した問題にはならない。例えば、友達と一晩飲んだとか、ヘボ将棋をしたとかいうのは、(2)無駄な時間のようであるが、気晴らしや気分転換にもなっているので、大した事はない。危険なのはまさに勉強なのだ。
例えば、ギリシア語かラテン語の勉強をしたとする。そこで読むテキストはいずれも内容の立派な古典であり、その勉強の価値の高さについては疑問の余地がない。しかしギリシア語やラテン語をマスターするにはおよそ半生を要するし、またそれを忘れないようにしておくためにも、残りの半生を要すると言ってよいのである。だからラテン語やギリシア語の原典を読もうとして辞書など引いている人は、膨大な時間を毎日無駄にしていることになる。たまに友達と飲んだり、将棋を差すのとは桁違いに大きな時間とエネルギーの空費である。こういうのが、もっとも危険だということになる。
(3)ハマトンは、古典を読むときは、英訳対象になっているもので、満足しろ、とすすめている。原典を注と辞書で読もうとするな、という忠告である。もちろん学生時代に文法の基礎を覚え、辞書と注を頼りに読む訓練をするのはよい。しかし大人になっても学校と同じやり方でやるのは人生の限られた時間があまりにももったいないというわけである。ラテン語と英語訳が対象になっている版で読むのは、英訳だけで読むよりは、それでもずっとよいという。というのは、ある気のきいた言葉、あるいは感動的な言葉が、原語でどうなっているかをすぐ見ることは、感銘を一層深くし、記憶に焼き付くものだからである。
(渡辺昇一「知的生活の方法」講談社現代新書による)
問1 括弧1のところに、最も適切な言葉は次のどれですか。
1、無頓着
2、無意義
3、無感動
4、無案内
問2 括弧2のところに、最も適切な言葉は次のどれですか。
1、ぜんぜん
2、さっぱり
3、まったく
4、すっかり
問3 括弧3のところに、最も適切な言葉は次のどれですか。
1、ここで
2、そこで
3、ところで
4、ところが
問4 文章の内容と合っているものは、次のどれですか。
1、外国語を勉強する時、文法の基礎を覚え、辞書と注を頼りに読む訓練は不必要です。
2、ラテン語やギリシア語を勉強するのは時間の無駄遣いです。
3、ラテン語やギリシア語を勉強する時間があったら、友達と飲んだほうがいいです。
4、ラテン語の作品は、英訳で読むより、ラテン語と英語が対照になっている版で読んだほうがもっと勉強になり、感動的であるはずです。
問5 この文章が書かれた目的として、最も可能なのは、次のどれですか。
1、勉強ばかりでなく、たまには気分転換に友達と一緒に飲んだり、将棋を差したりすることを勧めるためです。
2、ギリシア語とラテン語の勉強法を紹介するためです。
3、ラテン語の作品を原文と英訳が対照になっている版で読むのを勧めるためです。
4、時間を空費してしまう意味のない勉強を戒めるためです。
答案:
1 3 2 4 4