廊下の語源・由来
廊下の「廊」は、殿舎から殿舎に通じる通路(渡殿)や、屋根・ひさしがある通路(渡り廊下)をいった語で、現代で言う「廊下」と基本的な意味は同じである。
その「廊」に「下」が付くようになった由来は未詳であるが、「屋根の下の通路」という意味が影響したか、「内側」の意味の「下」と思われる。
また、「廊下」のほか、乗せたり掛けたりする意味の「架」を用いた「廊架」という表記も見られる。
「廊下」も「廊架」も和製熟語なので、「廊(ろう)」をいつしか「ろうか」と呼ぶようになり、当て字として「廊下」や「廊架」が使われるようになったとも考えられる。