早起きの身に、よく晴れた晩秋の夜明けは気分がいい。きのうは藍色の天空に居待(いま)ち月が浮かび、明けの明星が皓々(こうこう)ときらめいていた。暁を覚えぬ春とは違って、眠気はすっきり心と体から抜けていく。
这个季节早早起来,在深秋晴朗的黎明时分会倍感清爽惬意。昨天的清晨,月亮尚且挂在蓝色的天际,启明星发出明亮的光芒。与不觉拂晓的春季不同,此时毫无半点睡意。
そんな澄み切った明け方、丘の上の一本の銀杏(いちょう)から、ぎんなんが一斉に飛び降りる童話を宮沢賢治は書いた。木をお母さん、黄金(きん)色の実をあまたの子に擬し、落下を「旅立ち」と描く筆はやさしい。
像是被洗过一般清新的清晨,山坡上的一棵银杏树下,银杏果齐刷刷地掉满了一地。宫泽贤治的童话中曾有过这样的场景。宫泽先生将树比作母亲,金黄色的果实就是她众多的孩子,从树上落下的过程就成了这些孩子们的“旅途”。如此笔触充满了温馨。
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