さて、今回はマックスと神の話の最終回です。今回も前回のダイアログからの会話の続きです。神とマックスは夜風の中を一緒に散歩して、神がマックスを選んだ理由や、マックスが経験から学んできたことについて語りあいます。マックスは、神の手助けがあったとはいえ、今の自分になれたのは自分自身の努力と苦しみの結果だということを認識します。彼はまた、良いことも悪いことも受け入れ、大切なものを逃さないように、周りにもっと気を配らねばならないことを知ります。"get dealt a less than favourable hand"という表現は、"get dealt a bad hand"と表現されることもありますが、人生があまりうまくいかないとき、逃れることができない困難な状況に直面しているときを表わします。好んで使われる表現で、会話でよく出てきます。憶えておくとよい表現です。
どうして僕が?
Max: それじゃ、今度はティナを救ったら?彼女には救いが必要だと思うよ。
God: そうね、たぶんそうでしょう、マックス。でも、彼女はまだ準備ができていないわ。
Max: 僕は準備ができていたわけ?
God: ええ。
Max: でも、どうして僕だったの?なぜ僕を救いたいと思ったんだい?つまり、皆に語りかけるのは、君らしくないよね?
God: そうね、私は皆に語りかけるわけではないわ。どうにかして皆を救おうとしているけれど。言ったでしょ、マックス、私は私が適当と思う方法で現れることができるって。あなたの場合は、とても直接的なアプローチを選んだだけ。それがあなたの注意を引くために一番良い方法だったから。正直なところ、以前にもあなたを救おうとしたけど、あなたは気にも留めなかったのよ。
Max: そう、でも多くの人々が空虚な生活を送り、変化しようとしていないだろ。なぜ僕を選んだの?どうして僕が救われたんだ?
God: 本当にあなたを救ったわけじゃないわ、マックス。ほとんどの辛い試練をあなた自身でやり遂げたの。私は道を示しただけ。いつでも選択はあなた次第だったの。あなたの質問に答えれば、あなたがそんなに特別というわけではないの、マックス。こう言っちゃ何だけど。同じ方法で救った人もいるわ。彼らがそのことを話さないだけ。つまり、実際のところ、誰が信じるかしら?
Max: そのとおりだね。
God: あなたが正しい点もあるわ、マックス。多くの人々が空虚な生活を送っているわ。多くの場合は、自らの意志なのよ。迷ったまますべてをあきらめてしまう。いたちごっこよ、彼らに対して私ができることは何もないわ。あなたに最初に語りかけたときね、マックス、ブレンダのことであなたを非難し始めたときすぐにあなたは電話を切ることもできたのよ。そうしたら、おそらくその時点ですぐに私はこの取り組みを終わりにしたかもしれない。私はすぐに正体を明かしたわけじゃない、そうでしょ?
Max: うん、そうだね。
God: ポイントは、あなたが耳を傾けることを選んだってことよ。本当にこれはあなた自身の行いのおかげなの。
Max: そんなこと知らなかったよ…それで、僕はこれからどうしたらいいんだ?
God: そうね、私たちが話すのも今回で終わりだと思うわ…少なくとも、こんな方法ではね。あなたは新しい物の見方を手に入れたでしょ、マックス。私のアドバイスは、それを育てなさいってことよ。失望に備えなさい。失望は、喜びと同様に人生の一部よ。でも、最も大切なことは、それにどう対処するかってことなの。人生の楽しいときを楽しむのは簡単だわ。でも、人生によって配られた手札が必ずしも望ましくないものだったときに、そのことを受け入れて理解することは、また別のこと。それはさておき、私はすべてをあなたの手に委ねるわ。
Max: 何て言えばいいのか…たぶん…その、ありがとう。もう少しそばにいてほしいよ。
God: あのね、マックス、考えてみれば、私は本当に行ってしまうわけではないのよ。必要なときには、私を見つけることができるでしょう。それまで元気でね。バイ、マックス。
Max: さよなら。