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日语等级考试模拟题:N1阅读(3)

作者:来源  来源:沪江   更新:2015-6-25 11:07:19  点击:  切换到繁體中文

 

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ちょっと考えてみましょう。


1 人類と他の生物との大きな違いは何でしょうか。


2 世界の人口が増え続けると、どうなると思いますか。


100億頭のゾウ


人類は約1万 年前に、それまで長く続いていた狩猟採集に頼る生活から、農耕牧畜を中心とする生活へと、ライフスタイルを一新させた。他の動物や植物などと全く同じ立場 である生物としての生き方から、森を焼いて農地や牧畜地に変えて自らの食料を主体的に生産していく、人間という別種の存在になったのである。


生物圏の中の一員としての人類であったときは他の動植物と同じパターンで物やエネルギーの流れを利用する、受動的な生き方をしていた。ところが、いつの間 にか、森林を伐採して農地を作ったり、エネルギー源として石炭や石油を利用するようになった。つまり地球というシステムの物やエネルギーの流れを積極的に利用する、能動的な生き方に変化した。この現象を、私は「地球システムの中の①生物圏から人間圏が分化した」と表現しているのだが、その理論については回を追って詳しく説明していこうと思う。


このような人間圏を作ったときから、現在の人間が抱えるすべての問題が始まった、とってよい。


もし生物圏の中で生きていくとすれば、物やエネルギーにおいて他の生物と同じレベルだから、人類の数はせいぜい1000万人止まりだろう。ところが我々は人間圏を作って、地球システムそのものから物やエネルギーを利用しているため、60億人近い人口が存在できている。


20世紀に入ってからの100年間では、人間圏は少なくとも4倍に拡大している。20世紀初頭には15億人程度だった世界人口が、20世紀末の現在では60億人近くになった。この割合で人口増加を続けていくと、あと2000年ほどで人間の総重量は地球の質量と等しくなってしまう。地球ではなく人球というわけだが、地球の上には地球と同じ重さの人類が生活することが可能かどうか、考えなくてもわかるはずである。


地球が人球になってしまうことを、いったいどのくらいの人が知っているだろうか。人間圏の存在が地球システムの物やエネルギー流れに乱れを起こし、環境問 題や資源 エネルギー問題、食糧問題、人口問題などの課題として、我々の文明のあり方に問題を投げかけているのも至極当然といえるだろう。


ところで、エネルギー代謝からみた場合、「1人の人間は1頭のゾウに匹敵する」ことをご存知だろうか。


ゾウは草食動物だから、動物を食べて自らの生活に必要なエネルギーを得て、それを日常の行動や生理現象の中で消費していく。そのゾウを養っている植物は、 太陽エネルギーを使う光化学反応(炭酸同化作用)によって生活に必要なエネルギーを得ている、という関係が成り立っている。


人間の場合は、こんな簡単な図式ではすまない。雑食のため動物も食べるのだが、その動物にも草食だけでなく肉食種もあり、肉食動物はさらに別の動物を食 物として必要とする。行き着くところは太陽エネルギーで育つ植物なのだが、人間がじかに植物を食べるものとして計算すると、途中のロスが含まれるため膨大なエネルギー量となる。


加えて、これこそが問題なのだが、衣、住のためにも大量のエネルギーを必要としている。他の動物にはほとんど見られないエネルギー消費のパターンで、この事実だけ生物圏と人間圏が異なることがわかるはずだ。


このように②人間1人のエネルギー代謝をみてくると、優にゾウ1頭分に匹敵する数値となるわけである。


21世紀の半ばに、世界の人口は100億人を超えると推測される。つまり、100億頭のゾウが地球上で生活することになる。このような世界を、はたして想像することができるだろうか。生物圏のなかで生活する本物のゾウでは決して起こらない事態が、生物圏を飛び出して独自の人間圏を作ってしまった人類に起きているのである。


まだまだ巨大化を続ける人間圏を、我々は今後どのように運営していくつもりなのか。恐竜は最後にはあっけなく絶滅したものの、トータルでは1億数千万年という長期間にわたって繁栄した。ところが人類が誕生してから、まだ1000万年にもならないのに、すでに絶滅について考えねばならなくなった。


人間圏が安定して存在できるかどうかは、その規模次第といえる。たとえば10億の人からなる人間圏なら、現在の豊かさを維持したまま1000年間は持つことだろう。だが、世界人口100億人ともなると、せいぜい100年という時間であろう。


人類は、サルから分化したヒトとして地上に現れてから500万年たらず。人間としての文明を持ってからわずか1万年という短い時間で、大きな課題を抱えてしまっているのである。


「『1万年後の「人間圏」』松井孝典『SINRA』1998年5月号(新潮社)より」


内容の問題


Ⅰ1~7を読んで、本文の内容と合っているものに○をつけなさい。


1人間以外の生物は食料を生産しない。


2人間は、はじめから生物圏と分かれて、人間圏を作っていた。


3人類が他の生物と同様の生き方をしたら、人口は1000万人ぐらいだっただろう。


4人間圏の存在は地球システムやエネルギーの流れに変化をもたらした。


51人の人間のエネルギー代謝はゾウ1頭分より少ない。


6人類は人間圏を作ったことで、巨大化した。


7人類は恐竜よりも長く繁栄するにちがいない。


Ⅱ 本文の内容と合うように「 」の中から適当な数字を選び、に書きなさい。


「100 2000 1万 1000万 1億数千万 100億 」


1 人類が大きく生活を変えて、人間としての文明をもったのは年前である。


2 生物圏だけで生きていける人類の数は人までである。


3 人口増加が続いて、人間の総重量と地球の質量が同じになるのは約年後であろう。


4 21世紀半ばの世界人口は人以上になるであろう。


5 恐竜が繁栄していたのは年という長い間であった。


6 現在の豊かさのままで100億の人間が生活できるのは、あと年程度であろう。


Ⅲ「生物圏から人間圏が分化した」とはどういうことでか。1~4から最も適当なものを1つ選びなさい。


1 人間がサルから分化して、ヒトとして現れたこと。


2 人間が地球の物やエネルギーを積極的に利用するようになったこと。


3 人間が他の生物と分かれて、森や牧草地に住むようになったこと。


4 生物圏の中のエネルギーを利用しなくなったこと。


Ⅳ 「②人間1人のエネルギー代謝をみてくると、優にゾウ1頭分に匹敵する」とはどういう意味ですか。1~4から最も適当なものを1つ選びなさい。


1 人間が食糧からとるエネルギー量と、ゾウが生活に必要とするエネルギーが同じである。


2 人間の石油、石炭などのエネルギー消費量は、ゾウの日常の行動のエネルギー量に匹敵する。


3 人間一人が生活していくためのエネルギー量は、ゾウ1頭が食べる植物のための太陽エネルギーの量と同じである。


4 人間がじかに植物に食べるとして考えた場合、途中のエネルギー ロスとゾウの消費するエネルギー量は同じになる。


Ⅴ 本文の中で、筆者が一番言いたいことは何ですか。1~4から最も適当なものを1つ選びなさい。


1 21世紀は人間が絶滅して、100億頭のゾウが生きる時代になる。


2 人間は現在の豊かさを維持したまま、恐竜のように長期間にわたって、繁栄できる。


3 人間はゾウに匹敵するエネルギー量を必要とするから、また生物圏にもどるべきだ。


4 このまま人間圏が巨大化し続けると、人類が絶滅する恐れがある。


言葉の問題


Ⅰ ①~⑤の言葉の意味をa~eから選び、に記号に書きなさい。


匹敵 a 会社などの組織を動かしていくこと


推測 b 同じぐらいであること


運営 c ある状態をそのまま保っていくこと


繁栄 d 大きな勢力をもつこと


維持 e たぶんことだろうと考えること


Ⅱ Ⅰの①~⑤から適当な言葉を選び、__に書きなさい。


1社長は「我が社の__のために、ますます努力してほしい」と言った。


2海のそばに別荘を建てたが、__するのにお金がかかってたいへんだ。


3太陽エネルギーに__するエネルギーは見つからないだろう。


4あの研究会は5人の委員によって__されている。


5たとえわからない言葉があっても、前後の関係から、文の意味は__できるはずだ。


Ⅲ 1~6の__に入る言葉をa~fから選び、__に記号を書きなさい。


「 a牧畜 b反応 c草食 d狩猟 e生理 f人口」


1__採集 2農耕__ 3__動物 4光化学__ 5__現象 6__増加


 

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