むかしむかし、たいさくという、とんちの名人がいました。
很久很久以前,有个叫大作的聪明人。
ある日の事、たいさくは山へ仕事に出かけましたが、お昼になってお弁当を忘れてきたことに気がつきました。
有一天,大作去山上工作,到了中午的时候,发现忘记带便当了。
「しまったなあ。今さら取りに帰れないし、なんとかただで昼ご飯を食べることは出来ないだろうか?」
“完了。现在也不能回去拿,不知道有没有办法吃到免费的午餐呢?”
そう考えていると、ちょうど一軒のお百姓(ひゃくしょう)さんの家がありました。
这样想着时,正好看到有一家农民房。
うまいぐあいにおかみさんが、昼ご飯の用意をしているところです。
正好女主人在准备午饭。
「しめしめ、あそこで、ごちそうになろとするか」
“好极了,就在那里吃点免费的午餐吧。”
たいさくは、いかにも困ったような顔で家の中に入っていきました。「さっき弁当を食べたら魚の骨がのどにささって、痛くてかなわんのだ。ご飯をのみ込めば、取れると思うのだが」
大作就一脸痛苦得走进了那户人家:“我刚才吃便当的时候鱼刺卡在喉咙里了,痛的不得了。我想吃点饭应该会好的。”
「そりゃ、お気の毒に」そう言うとおかみさんは、お茶わんにご飯を入れて持ってきました。
“这可真可怜。”女主人这样说着就在碗里盛了饭拿给他。
「いやあ、もうしわけない」たいさくはお茶わんのご飯を口にほおばると、ゴクリとかまずにのみ込みました。
“哎呀,真是不好意思。”大作就大口吃了碗里的饭后,咕噜一下咽了下去。
「どう?骨は取れたかい?」おかみさんが言いましたが、たいさくは首を横に振って、「いいや、まだ取れない。もう少しなんだが」と、ご飯のおかわりをもらいました。
“怎么样?鱼刺咽下去了吗?”女主人这样问后,大作摇摇头说道:“没有,还没咽下去。要是再吃点就好了。”又添了一碗饭。
「どう?骨は取れたかい?」
“怎么样?鱼刺咽下去了吗?”
「いや、あと少しだから、もう一杯」
“没有,还有一点,再来一碗。”
「どう?骨は取れたかい?」
“怎么样?鱼刺取下来了吗?”
「うーん、もう少しだから、あと一杯」
“恩,还有一点,再一碗。”
「どう?骨は取れたかい?」
“怎么样?鱼刺咽下了吗?”
「ふむふむ 」
“恩恩 ”
何杯もご飯をおかわりしたたいさんは、大きくなったお腹をさすりながら言いました。「ああっ、取れた、取れた。おかげで助かったよ」
吃了几碗饭之后,大作摸着大肚子说道:“啊,咽下去了,咽下去了。多亏了你,得救啦。”
こうして腹一杯にご飯を食べたたいさくは、山の仕事に戻っていきました。
就这样吃了一肚子饭之后大作又回到山上工作去了。