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王 :李さん、お久しぶりですね。お元気ですか。
李 :ええ、おかげさまで元気です。王さんは。
王 :私も元気です。冬休みはどうでしたか。
李 :ええ、とても楽しかったですよ。明日、新学期が始まりますから、また忙しくなりますね。
王 :そうですね。李さんは新学期の準備をしましたか。
李 :ええ、教科書の学習内容を少し予習しておきました。
王 :それはいいですね。学部では明日会議があるようです。
李 :そうですか。どんな準備がしてありますか。
王 :学部の入口には告知板が立ててあります。会議室には椅子がたくさん並べてあります。そして壇の上には大きな机が置いてありますよ。
李 :そうですか。どころで、王さん、今日はお暇ですか。
王 :はい、今日は何もすることがありませんけど。
李 :それでは山崎さんのところへ遊びに行ってみませんか。
王 :いいですね。遊びに行ってみましょう。山崎さんは留学生寮の何号館に住んでいるか知っていますか。
李 :ええ、はっきり覚えていませんけれど、行けばすぐわかると思います。
王 :部屋は何号室だか覚えていますか。
李 :部屋の番号も忘れてしまいました。
王 :やはり電話をかけて聞いておいた方がいいですね。
李 :そうですね。電話をかけて聞いておきましょう。
(留学生寮で)
王 :李さん、この部屋が山崎さんの部屋のようです。
李 :ドアに何と書いてありますか。
王 :ドアに山崎文雄と書いてあります。
李 :ごめんください。少しも聞こえないようですね。
王 :ノックをしてみましょう。(トン トン トン)
山崎:どなたですか。
李 :李と王です。
山崎:やあ、李さん、王さん、いらっしゃい。どうぞお入りください。
李 :お邪魔します。靴をはいたまま入ってもいいですか。
山崎:はい、かまいません。
王 :明るくていい部屋ですね。
李 :しかも、きれいに掃除してありますね。
山崎:今日は特に丁寧に掃除したんです。ふだんはそれほど丁寧にしません。
李 :それはどうも恐れ入ります。友達が来る時はいつもこう片付けるのですか。
山崎:ええ、いつも掃除をしておきます。テーブルの上に花を飾っておきます。また、お湯を沸かしておいたり、お菓子を買ってきておいたりします。
李 :そうですか。棚の上に飾ってある写真は何ですか。
山崎:あれは私の家族の写真です。
王 :サイドボードの中に置いてあるグラスは中国の物ですか。
山崎:はい、誕生日に友達からもらったものです。
李 :壁に貼ってあるのは中国地図ですね。
山崎:ええ、中国の地理を勉強するために貼ったんです。
王 :本棚に並べてある本は何ですか。
山崎:どれですか。
王 :あれです。
山崎:ああ、あれですか。あれは日本語版の中国古典小説です。
李 :そうですか。このごろ、中国の小説を読んでいるんですか。
山崎:はい、「三国志」を毎日少しずつ読んでいます。
李 :もう読んでしまいましたか。
山崎:いや、この小説は長いですよ。それにちょっと名前が難しいですね。読んでいると、だれがだれだか分からなくなります。
王 :私はいい方法を知っていますよ。小説に出てくる人の名前を書いておいて、だれがだれだか、チェックしながら読むんです。そうすれば、きっとよく分かるようになります。
山崎:それはいい考えですね。私もやってみましょう。では、そろそろ時間ですから食事の用意をしましょう。
李 :はい、どうしますか。
山崎:椅子を並べておいてください。それからお皿やコップ、おはしを並べておいてください。
李 :あっ、すみません。
山崎:どうしました?
李 :コップを割ってしまいました。
山崎:どうしたんですか。
李 :手が滑ってしまったんです。
山崎:手はけがしませんでしたか。
李 :大丈夫です。ご心配なく。
山崎:じゃあ、一緒に楽しく食事をしましょう。
李 :テレビをつけたままでよろしいですか。
山崎:はい、そのあとすぐニュース番組ですから、しばらくそのままにしておいてください。
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