むかしむかし、普門寺(ふもんじ)というお寺に、カッパが住んでいました。 很久很久以前,在普门寺里,住着个河童。 ここのカッパはお寺の小坊主よりもずっと小さかったので、「こぼし」という名前が付けられていました。 这个河童比寺庙里的小和尚还要小,所以被叫做为“小星”。 このこぼしは髪の毛を長くのばし、頭の上の部分だけがはげになっています。 这个河童的头发留得很长,只有头顶部分是秃的。 カッパは頭のはげの部分がいつもぬれていて、もしこの頭のはげがかわくと死んでしまうと言われています。 河童头顶秃的地方总是湿的,说是如果头顶秃的部分干了的话就会死的。 さて、この村には一軒だけ、ウマを飼っている家がありました。 话说,这个村子里只有一户人家养着马。 村人たちはこの一頭のウマをめずらしがって、毎日たくさんの人が見に来ていました。 村民们觉得这唯一的马很罕见,所以每天都有很多人来看。 ある日の事、こぼしもウマを見に行きましたが、ウマはこぼしに尻をむけて知らぬ顔をしています。 有一天,小星也去看马,可是马却用屁股对着他,一副不以为然的样子。 そこでこぼしが、「なんだ!おれが来たのに知らん顔をするとは、けしからんではないか!」と、怒ると、ウマは尻をむけたまま言いました。「なんだ、普門寺に住むカッパか」 于是小星就发火道:“什么呀!明明知道我来了,还装作不知道,这不是太不像话了嘛!”。而马用屁股对着他说道:“什么呀,是住在普门寺的河童吗?” 「そうだ、こぼしだ。わかっているなら、少しはこちらをむいたらどうだ。このウマめ!」 “是的,是小星。如果知道是我,朝这边看一下怎么样。你这只臭马!” こぼしはそう言うと、ウマの尻尾を引っ張りました。 小星这样说后,就去拉马的尾巴。 すると怒ったウマが、後ろ足でこぼしをけりつけたのです。 生气的马就用后脚踢了河童。 けられたこぼしは地面を転がって、大切な頭のはげに大けがをしてしまいました。 被踢了的河童倒在了地上,重要的头顶秃了的地方受了重伤。 するとそのはげのけがから、水がポタポタと流れ落ちました。 那个秃顶受伤地方水滴答滴答地落下来。 「大変だ!このままでは頭がかわいてしまう!」こぼしはあわてて海岸へ行くと、そこに落ちている二つの石を拾いました。 “不好!这样下去的话,头顶就要干了!”小星急急忙忙地往海边去,在那里捡了两颗石子。 そしてその石をお寺へ持って帰ると、頭のはげのけがの上に重ねて置いたのです。 然后把石子带到寺庙里,重叠着放在秃顶受伤地方。 すると傷はたちまち治って、水が流れ落ちるのが止まりました。 就这样伤痕很快就痊愈了,水也不再往下流了。 これを見ていたお坊さんが、こぼしに言いました。「なんとも、けっこうな石じゃなあ。ぜひ一つ、残していってくれ」 看到这一切的和尚对小星说道:“这可真是厉害的石头啊。请一定要留一个给我啊。” そこでこぼしは一つはお寺に、もう一つはもとの海岸に返しました。 于是小星就留了一个在寺庙,另一个放回到原来的海边。 さて、お寺に残された石は不思議なことに、時々、「水がほしい、水がほしい」と、言うそうです。 话说,那留在寺庙里的石子有时候好像在说“想要水,想要水”一样,真是不可思议。 そこでこの石に水をかけてやると、石は喜んで人々を水難から守ってくれると言われています。 据说给那石头浇水的话,石头就会很高兴,而且保护人民不受水灾。 |
日本民间故事阅读:河童小星的秃头
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