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蜜蜂
我的房间在二楼,隔壁没有房间,是个比较安静的和式房间。每当我读书、写作累了,常常坐到屋檐下的椅子上休息片刻。旁边是大门的屋脊,有一排板壁与房屋相连。这板壁上似乎有个蜂巢。只要天气好,那些虎皮斑纹的肥硕的蜜蜂就每天从早到晚地忙碌着。蜜蜂从板壁的缝隙里钻出来后,先下到大门的屋脊上,它们在那儿用前脚、后脚认真地整理好自己的翅膀、触须。有的还在那里走两圈;有的马上左右伸开细长的翅膀,“嗡”地一声振翼而飞,并且,只要一飞起来便立刻加快速度飞向远方。绿地上载种着八角金盘,花正开得争奇斗艳,蜜蜂们在那儿成群结队地上下飞舞。寂寞无聊之时,我便身靠栏杆眺望着蜜蜂飞进飞出。有一天早上,我发现在屋脊上有一只蜜蜂死了。它的脚紧缩在肚子底下,触须也凌乱地耷拉在脸上。而其他的蜜蜂却全都反应冷淡。
其他的蜜蜂从蜂巢里进进出出,忙忙碌碌地在它身旁爬来爬去,似乎一点也没把它放在心上。那些忙忙碌碌的蜜蜂给人一种鲜明的生命感觉,而旁边的那一只,无论早晨、白天、傍晚,每次看到它,都在一个地方一动不动地趴着,给人以实实在在地死亡感觉。这种样子一直持续了三天。这情景给人一种寂静之感。在其他的蜜蜂都已归巢的黄昏中,看到冷冷的瓦片上只遗留着一个尸体,不由地感到一阵悲凉。然而,这又是那么地寂静。
夜里下起了大雨。清晨时分雨过天晴,树叶、地面、屋顶都被洗刷一新。那只死蜜蜂也从那里消失了。如今,那个蜂巢里的蜜蜂依然起劲地劳作着,而那只死蜜蜂大概已顺着落水管被冲到地上去了吧。或许它脚紧缩在肚子底下,触须耷拉在脸上,正浑身泥土,一动不动地躺在某个地方。只要外界不去改变它,它就会一直这样一动不动地躺在那儿吧。
志贺 直哉 《在城崎》
原文:
蜂
自分の部屋は二階で、隣のない、割りに静かな座敷だった。読み書きに疲れるとよく縁の椅子に出た。脇が玄関の屋根で、それが家へ接続する所が羽目になっている。その羽目の中に蜂の巣があるらしい。虎斑の大きな肥った蜂が天気さえよければ、朝から暮近くまで毎日忙しそうに働いていた。蜂は羽目のあわいから摩り抜けて出ると、一ト先ず玄関の屋根に下りた。其処で羽根や触角を前足や後足で丁寧に調えると、少し歩き回る奴もあるが、直ぐに細長い羽根を両方へしっかりと張ってぶ―んと飛び立つ。飛び立つと急に早くなって飛んで行く。植え込みの八つ手の花が丁度咲きかけて蜂はそれに群れっていた。自分は退屈すると、よく欄干から蜂の出入りを眺めていた。或朝の事、自分は一疋の蜂が玄関の屋根で死んでいるのを見つけた。足を腹の下にぴったりとつけ、触角はだらしなく顔へたれ下っていた。他の蜂は一向に冷淡だった。
巣に出入りに忙しくその傍を這いまわるが全く拘泥する様子はなかった。忙しく立働いている蜂は如何にも生きている物という感じを与えた。その傍に一疋、朝も昼も夕も、見る度に一つ所に全く動かずに俯向きに転っているのを見ると、それが又如何にも死んだものという感じを与えるのだ。それは三日程そのままになっていた。それは見ていて、如何にも静かな感じを与えた。淋しかった。他の蜂が皆巣へ入ってしまった日暮、冷たい瓦の上に一つ残った死骸を見ることは淋しかった。
然し、それは如何にも静かだった。
夜の間にひどい雨が降った。朝は晴れ、木の葉も地面も屋根も綺麗に洗われていた。蜂の死骸はもう其処になかった。今日も巣の蜂共は元気に働いているが、死んだ蜂は雨樋に伝って地面へ流れ出された事であろう。足は縮めたまま、触角は顔へこびりついたまま、多分泥にまみて何処かで凝然している事だろう。外界にそれを動かす次の変化が起るまでは死骸は凝然と其処にしているだろう。
志賀 直哉 「城の崎にて」