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女子
那女子是在京都上车的。她一上车便引起了三四郎的注意。首先是她的肤色较黑。三四郎自九州出发换乘山阳线渐渐地临近京都、大坂时,看到的女人的肤色也越来越白,不知不觉地产生出一种故乡离自己越来越远的哀愁。因此,当这个女子走进车厢时,他内心里就觉得这是个异性的同类。这女子的肤色确实是九州的肤色。是和三轮田的阿光一样的肤色。在三四郎正要离乡远行时,阿光噜噜苏苏地,真是烦人。能从她身边溜走,真是谢天谢地。
然而,现在看来,像阿光这样的到也不错。单从脸型来看,这个女子要比阿光端正的多,堪称上等。嘴角紧凑,双眸黑白分明。额头也不像阿光那么宽。叫人看着有一种说不出的舒服。因此,三四郎每过五分钟左右,就要抬眼看一下那女子。时不时的也与女子的目光碰个正着。
夏目 漱石 《三四郎》
原文:
女
女とは京都からの相乗りである。乗った時から三四郎の眼についた。第一色が黒い。三四郎は九州から山陽線に移って、段々京大阪へ近付いてくるうちに、女の色が次第に白くなるので何時の間にか故郷を遠退く様な憐れを感じていた。それでこの女が車室に這入って来た時は、何となく異性の味方を得た心持がした。この女の色は実際九州色であった。三輪田の御光さんと同じ色である。国を立つ間際では、お光さんは、うるさい女であった。傍を離れるのが大いに有り難かった。
けれども、こうして見ると、お光の様なのも決して悪くない。ただ顔立ちから云うと、この女の方が余程上等である。口に締りがある。眼が判明している。額はお光の様にだだっ広くない。何となく好い心持に出来上がっている。それで三四郎は五分に一度位は眼を上げて女の方を見ていた。時々は女と自分の眼が行き中る事もあった。
夏目 漱石 「三四郎」