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春意酣浓
从头顶正当空近处,冒出一朵白云。这白云,无论是其颜色还是其形状都似乎在喻示着浓浓的春意,而这浓浓的春意,已填满了散落着栋栋别墅、一望无际的镰谷那古朴苍茫的深山幽谷。略呈白色的沉稳平实的砂土道上,凋落的山茶花和单瓣樱花,斑驳杂陈,萧瑟飘零。然而,在樱花的树梢上,嫩叶透红,在阳光下熠熠生辉,将浅浅的身影投射到地面上。就连四周那些无名的杂木在这春色酣浓之际,也显的分外妖娆。
有岛 武郎 《某女士》
作者介绍:
有岛 武郎(1882~1974)画家、小说家。出生于东京。札晃农业学校毕业。《白桦》的同人。是一位欧洲风格的自然主义和自由浪漫热情兼备的人道主义作家。在阶级对立激化的社会形势下,他作为一名资产阶级出身的有良知的知识分子,饱受着内心矛盾的煎熬,于大正12年和女记者波多野秋子一起殉情而死。主要作品有:《该隐的后裔》、《出生的烦恼》、《致小人物》、《某女士》、《不吝夺爱》等。
原文:
春たけなわ
天心に近くぽつりと一つ白く湧き出た雲の色にも形にも、それと知られるようなたけなわな春が、ところどころの別荘の建物の外には見渡す限り古く寂れた鎌谷の谷谷にまで溢れていた。重い砂土の白ばんだ道の上には落椿が一重桜の花とまじって無残に落ち散っていた。桜の梢には赤味を持った若葉がきらきらと日に輝いて、浅い影を地に落とした。名もない雑木までが美しかった。
有島 武郎 「或る女」
作者紹介:
有島 武郎(1882~1974)画家、小説家。東京生まれ。札幌学校を卒業。「白樺」同人。ヨーロッパ風の自然主義と、自由でロマン的な情熱性を兼ね備えた人道主義作家。階級対立の激化した社会情勢の中で、有産階級出身の良心的知識人としてジレンマに苦しみ、大正12年婦人記者波多野秋子と心中死した。主な作品に、「カインの末裔」、「生まれ出づる悩み」、「小さな者へ」、「或る女」、「惜しみなく愛を奪う」などがある。