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夏日海滩
海滩上人影稀疏,连一顶遮阳伞都没有。钻过假山,就来到了海边浴场的一角,但海滩上一眼望过去,也不满二十个人。我们四人在岸边站定了身躯。今天的洋面上也是夏云密布,层层叠叠。
在这么沉闷的阳光中,那厚实的云层悬浮在空中,给人一种异样的感觉。
云层上面的蔚蓝的天空中,轻飘飘的云彩如同用扫帚扫过后剩下来的一样,远远地铺展开去,俯视着蜷缩在水平线上的郁积的云层。下部的层积云好像在忍受着什么。它用其身姿覆盖了过剩的光和阴影,就同用明快音乐的建筑般的意志,抑制着阴暗无形的情欲。
从云层的正下方到我们立足之处,大海无所不在。大海比陆地更广阔,海湾也不会给人一种地抓住大海的印象。尤其是这里的海湾特别的宽,所以看起来就像大海在从正面扑来冲刷着一切。大浪高高涌起,又摔下去,摔得粉身碎骨。那巨大的轰响,是和夏日阳光那酷烈的寂静一样的。几乎已不是声音了,可以说是震耳欲聋的沉默。同时,在我们四人的脚下,海浪那抒情化了的变形、有别与波浪的、甚至可说是波浪的淡淡的自嘲、依依不舍的微波细浪,靠近前来又悄悄地退去。
三岛 由纪夫 《盛夏之死》
作者介绍:
三岛 由纪夫(1925~1970)小说家、剧作家、本名平冈公威。出生于东京。东京大学法学部毕业。昭和16年,在学习院高等科就读时发表了《鲜花盛开的树林》。从此时起便受到日本浪漫派的影响。昭和24年,刊行了《假面具下的表白》,建立起了作家的地位。昭和29年因《潮涌》获新潮社文学奖,昭和30年因《白蚁巢》获岸田演剧奖,昭和31年以《金阁寺》、昭和36年以《十日菊》分别获得读卖文学奖,广泛涉足于小说、戏曲、评论等领域。主要作品如上述外,还有:《丰饶的大海》、《爱的饥渴》、《宴会之后》、《镜子之家》等等。
夏の浜辺
浜の人出は少ない。海浜傘が一つも見られない。築山の下をぬけると、すでにそこは海水浴場の一角であるが、浜を見渡して二十人と見られない。四人は波打ち際に立ち止った。沖には今日も夥しい夏雲がある。雲は雲の上に累積している。
これほどの重い光に荘厳な質量が、空中に浮かんでいるのが異様に思われる。
その上部の青い空には、箒で掃いた後のような軽やかな雲が闊達に延び、水平線上にわだかまっているこの鬱積した雲を見下ろしている。下部の積雲は何ものかに耐えている。光と影の過剰を形態で覆い、いわば暗い不定形な情欲を明るい音楽の建築的な意志でもって引き締めているように思われる。
海はその雲の真下から、こちらへ向かって、殆ど偏在している。海は陸地よりもはるかに普遍的で、入り江も海を捉えているという印象を与えない。殊にここの湾口は広いので、海で正面からすべてを犯しているように見えるのである。波が持ち上がる。崩れようとする。崩れる。その轟きは、夏の日光の苛烈な静寂と同じものである。それはほとんど音ではない。耳を劈く沈黙とでも言うべきである。そして四人の足許には、波の叙情的な変身、波とは別なもの、波の軽やかな自嘲とも言うべき、名残の漣が寄せては退いている。
三島 由紀夫 「真夏の死」
作者紹介:
三島 由紀夫(1925~1970)小説家、劇作家、本名平岡公威。東京生まれ。東京大学法学部を卒業。学習院高等科在学中の昭和16年に、「花盛りの森」を発表。このころから日本浪漫派の影響をうける。昭和24年「仮面の告白」を刊行し、作家としての地位を築く。昭和29年「潮騒」で新潮社文学賞を、30年「白蟻の巣」で岸田演劇賞を、31年「金閣寺」で、36年「十日の菊」でそれぞれ読売文学賞を受賞するなど、小説、戯曲、評論の分野で幅広く活躍。主な作品に、上記のほか、「豊饒の海」、「愛の渇き」、「宴の後」、「鏡子の家」などがある。