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石狩川
次日清晨,从札幌郊外坐了一会儿简易汽车,马上就被送到了石狩川野草茂盛的岸边。
上午的太阳昏沉沉的,黑黑的河水在芦苇丛中急逝而去。
要去石狩川则一定要在这里乘坐机帆船。发暗的河水像哑巴一样默默无言,但又好像在发出某种吵闹声似的拍打着波浪,飞速流去。
岸边,一丈来高的虎杖对着河面张开它那手掌形状的大叶子遮住了河沿。码头附近,芦苇浸泡在水中,只露出个脑袋无助地战栗着,水底深处绿色的叶片和苇杆摇摇晃晃,清晰可见。
一个岌岌可危的木板钉成的休息室里,坐着一位渔夫模样的中年大汉和一位扎着藏青色绑腿、背着个小包裹像是跑单帮做小买卖的年轻男子。再加上我就是从茨户去石狩町的所有旅客了。
伊藤 整 《石狩》
注:石狩川是日本北海道的第一大河,发源于石狩岳,横贯石狩平原,全长262公里,流域面极约为一万四千平方公里。日本是一个岛国,国土狭长,并且中部地区多位东西走向的山脉,因此,河流一般都比较短,像石狩川这么长的河流,在日本人的心目当中可谓是长河了。
原文:
石狩川
その翌朝、札幌の郊外からしばらく軽便ガソリン車で運ばれてゆくと、やがて石狩川の草のおい繁った岸にいるのであった。
午前の陽は翳って、かわの水が黒黒と葦のあいだをあわただしく流れていた。
石狩川に行くにはここから発動機船に乗るのであった。唖のように黙黙と、しかもなにか騒騒しい音をたて、暗い水は波打ちながらかなりの速度でながれさってゆくのである。
岸には、一丈ほどもある虎杖の掌のような形の大きい葉が一面に河面に向かって、蔽いかぶさっていた。船着場の近くには、葦が水のなかに浸って頭ばかり頼りなく水面に戦き、水底に深く緑色の葉や茎が揺れ動いて見えた。
壊れかかったバラック建ての休憩所があって、漁夫らしい身拵えをした中年の逞しい大男と、紺の脚絆をつけ小さな荷を負った行商人風の若い男とが腰掛けていた。それと私がこの茨戸から石狩町にいく客の全部であった。
伊藤 整 「石狩」