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初秋
秋色浓郁果然好,秋色浅时亦甚佳。一到深秋,半夜里防雨窗有时会阴森地“咣”地一响,叫人心惊胆战,而似乎是从今天早晨刚开始刮起来的秋风却给人以新鲜的感觉。有所谓早春的说法,但我们却不说早秋,然而,秋天亦须在其未深时,才有能与之亲密交往的况味。
荒垣 秀雄 《天声人语》
作者介绍:
荒垣 秀雄(1903~1989)昭和时期的记者、社会评论家。歧阜县出生。早稻田大学毕业。1926年在东京朝日新闻社社会部当记者。他关于乔治6世加冕典礼的报道文章被评为经典报道。他当过社会部部长,1945年任社论委员。历时17年6个月所担当的《天声人语》,成为朝日新闻的脸面,大受读者欢迎。1963年退休后致力于自然保护工作。主要著作有:《新闻之眼》、《季节的留白》、《日本的故乡》等。
朝日新聞の社友・客員招待会で(昭和41年11月、左から如是閑、笠信太郎、美土路昌一、荒垣秀雄)
初秋
秋色が深まれば、それはそれでいいが、浅いうちの秋もよい。秋も晩秋になると、ゴトンと雨戸が夜中に不気味な音を立てたりして心細くなるが、今朝から吹き始めたばかりのような秋風は、感覚的に新鮮である。浅春という言葉はあっても、浅秋とは言わぬが、秋も浅いうちが、心やすくつきあえるよさがある。
荒垣 秀雄 「天声人語」
作者紹介:
荒垣 秀雄(1903~1989)、昭和期のジャーナリスト、社会評論家。岐阜県の生まれ。早稲田大学卒業。1926年東京朝日新聞社社会部記者。ジョージ6世戴冠の報道は名文記事と評された。社会部長を経て、1945年論説委員となる。17年6ヵ月にわたって担当した「天声人語」は朝日新聞の顔として読者に迎えられた。1963年退社後は自然保護に力を入れた。主な著作に「新聞の眼」、「季節の余白」、「日本の故郷」などがある。