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大海
大海随天光渐次远去。
史子觉得,大海好像总在写上一些字,却随即又再将字抹去。是些什么字,不得而知。似乎是一些死者的名字,似乎又不是。
死者好像都有自己的名字,其实是没有的。活着的人们也是如此。名字,往往散发着罪孽的腥臭。而大海用其清新芬芳将其消脱殆尽,就便也将名字抹去了。如此,大海也回到了远古时代的模样。
曾野 绫子 《无为》
作者介绍:
曾野 绫子(1931~ )小说家,本名三浦知寿子。东京出身。昭和29年圣心女子大学英文科毕业。中学时代便有志于当小说家,昭和24年起参加同人杂志《拉玛恰》,昭和26年在该杂志上发表了《山脚》,为臼井吉见所赏识,成为第十五届《新思潮》的同人。昭和29年在《三田文学》上发表了《远方来客》获芥川奖提名,正式登上了文台。她以明快知性化的风格和出色的语言技巧,涉足于广泛的题材。近年来她更以一个天主教徒的立场表现出对社会问题的深切关心。主要作品有:《刹那》、《华丽的手》、《二十一岁的父亲》、《幸福名下的不幸》、《戒老录》、《没有失败的人生》等。
原文:
海
海は光と共に遠のいて行きつつあった。
海は、字を書いては消しているように史子は思った。何の字か分からなかった。死者の名でもあり、そうでもないようにも思えた。
死者たちは、名を持っているようでいて、実は名がないのだった。生きている人間も、やはり同じだった。名前には、時折生臭い罪業の匂いがする。海の香りがそれを清め、ついでに名前を消した。それで海は太古の姿に帰る。
曽野 綾子 「無為」
作者紹介:
曽野 綾子(1931~ )小説家、本名三浦知寿子。東京の生まれ。昭和29年聖心女子大学英文科卒業。中学生当時から小説家を志し、昭和24年ごろより同人誌「ラマンチャ」に参加、昭和26年同誌に発表した「裾野」が臼井吉見に認められ、第一五次「新思潮」の同人となる。昭和29年「三田文学」に発表した「遠来の客たち」が芥川賞候補作となり、文壇にデビュー。明るい知的な作風と優れた話術によって幅広い題材をこなしている。近年は特にカトリック教徒としての立場から社会問題に深い関心を示している。主な作品に「たまゆら」、「華やかなて」、「二十一歳の父」、「幸福と言う名の不幸」、「戒老録」、「失敗と言う人生はない」などがある。