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終戦時の寂寞
终战一刻的岑寂
そのときになったひろ子は、周囲の寂寞に驚いた。大気は八月の真昼の炎暑に燃え、耕地も山も無限の熱気に包まれている。
那时,四周一片岑寂,让弘子感到吃惊。空气中燃烧着八月盛夏的酷暑,耕地、山野都被无尽的热气包裹着。
が、村じゅうは、物音一つしなかった。
然而,全村声息皆无。
寂として声無し。全身に、ひろ子はそれを感じた。八月十五日の正午から午後一時まで、日本中が、森閑として声を呑んでいる間に、歴史はその巨大なページを音もなくめくったのであった。
弘子的浑身上下都感觉到了——寂静无声。八月十五日,从正午到下午一点钟,全日本都在一片岑寂之中翻过了历史上巨大的一页。
東北の小さい田舎町でも、暑さとともに凝固させた深い沈黙は、これまでひろ子個人の生活にも苦しかったひどい歴史の悶絶の瞬間でなくて、何であったろう。
这个东北地区的小乡镇的,与酷暑一起凝固了的深深的岑寂,就是给弘子以往的个人生活也同样带来痛苦的那段历史的,临终的瞬间。如若不然,还能是别的什么吗?
ひろ子は、身内が震えるようになってくるのを制しかねた。
弘子简直难以抑制发自体内的颤栗。
宮本 百合子 「播州平野」
宫本 百合子 《播州平野》
作者紹介:
宮本 百合子(1899~1951)小説家、評論家。東京生まれ。日本女子大英文科中退。早くから旺盛な読書と創作体験を持ち、とくにトルストイに熱中、18歳の時、「貧しき人々の群れ」を発表して注目される。その後渡米、恋愛、結婚、離婚の体験を経て、昭和2年、ソ連に渡り、3年間滞在する。帰国後、日本プロレタリア作家同盟に参加し、翌年日本共産党に入党、昭和7年宮本顕治と結婚する。その間プロレタリア作家として多方面に活躍、指導的な論文を書き始めた。主な著作に、「貧しき人々の群れ」、「伸子」、「刻々」、「杉垣」、「播州平野」などがある。
作者介绍:
宫本 百合子(1899~1951)小说家、评论家。生于东京。日本女子大学英文科肄业。很早就有旺盛的阅读和创作体验,特别热衷于托尔斯泰,18岁时发表《贫穷的人群》开始为人注目。之后经历了渡美、恋爱、结婚、离婚,昭和2年去苏联,滞留3年。回国后加入无产阶级作家同盟,次年加入日本共产党,昭和7年与宫本显治结婚。其间她作为无产阶级作家活跃于各个方面,并开始撰写指导性论文。主要著作有:《贫穷的人群》、《伸子》、《时时刻刻》、《衫垣》、《播州平野》等。