問: 高校『日語』第1冊第15課について 周明:そう言えば、先生は京劇がお好きでしたね。 下線は「お好きですね」に置き換えられますか。また、「お好きでしたね」はどんな気持ちを表していますか。 答: 結論から言うと、現在形の「お好きですね」に置き換えることができます。 「お好きですね」の場合は、ただ単に「好きだ」ということを述べているに過ぎません。この場面では、「そう言えば」の呼応関係から見ても、そのあとに何かを思い出したり、気づいたりするニュアンスを持つ文のほうが合います。したがって、過去形の「お好きでしたね」のほうがよりこの場面にふさわしいと言えます。過去形が使われていますが、以前、「好きだった」という意味ではありません。何らかの方法で過去に得た水谷先生が京劇を好きだという情報を思い出し、確認する気持ちを表しています。このような過去形を使う言い方は、会話の中でよく見られます。 例えば、「お名前は何と言いましたか」と「お名前は何と言いますか」の発話意図には違いがあります。前者の場合は、以前、名前を聞いたことがあるのに忘れている時に使い、後者は今まで名前を聞いたことがない時に使います。つまり、過去形と現在形は、時間的な対立関係を表しているのではありません。
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「お好きでしたね」と「お好きですね」
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