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浦島太郎 (うらしまたろう)

作者:贯通日本…  来源:本站原创   更新:2004-5-22 14:58:00  点击:  切换到繁體中文

昔々、ある海辺の村に浦島太郎という若者が住んでいました。浦島太郎は毎日毎日、海で魚を釣って、それでお母さんとの暮らしを経てていました。ある日、一日中魚を獲っていたのに、三匹しか獲れなくて気の重い浦島太郎が家帰る途中(とちゅう)、浜辺(はまべ)で騒いでいる子どもたちを見かけました。その子どもたちは何をしているのかと思って、浦島太郎は見に行きました。子どもたちが亀(かめ)を捕まえていじめていました。 

   浦島太郎は亀を助けようと思って、子どもたちに動物をいじめてはいけないと言いましたが、子どもたちはけらけら笑いながら亀をいじめ続けました。浦島太郎は、子供が亀を自由にしないとわかって、この日獲った魚を子供にあげて、代りに亀を放してもらいました。そして浦島太郎は可愛いそうな亀を海に逃してやりました。助けられた亀は海を泳いで行きながら何度も振り返りました。
 数日後、浦島太郎は海で魚を獲っている時、大きな亀が来ました。驚いた浦島太郎に向って、亀は「この間はうちの亀を助けてくれてありがとうございます。お礼に竜宮(りゅうぐう)にお連れしますので、わたしの背中にお乗りください。」と言いました。浦島太郎は亀の甲羅(こうら)に乗って海の底へ潜って行きました。 

   亀は海の底を泳いで行き、浦島太郎は海の中のきれいな魚と海藻(かいそう)を見ていました。やっと竜宮に着きました。そこは見たこともない美しい場所でした。見たこともない美しい乙姫(おとひめ)さまが来て、「亀の格好(かっこう)をして、外の世界を見に行きたかったんです。その時助けてくれてありがとうございます。」と言いました。乙姫さまが浦島太郎を案内(あんない)し、竜王(りゅうおう)さまに紹介(しょうかい)し、ごちそうしてくれました。竜宮で、浦島太郎は楽しく暮していました。自分の故郷(ふるさと)もお母さんのことも忘れて、海の底の竜宮で楽しく幸せに過ごしていました。 

   夢のように、三年たちました。ある日、乙姫さまは今まで行ったことのない部屋に浦島太郎を連れて行きました。その部屋の窓からは陸の世界が見えました。浦島太郎は、自分の故郷の景色(けしき)を見て、急にお母さんのことを思い出し、懐かしくなりました。お母さんに会いたくて、家へ帰りたくなりました。乙姫さまは寂しくなりましたが、浦島太郎があまりに帰りたそうなので仕方なく、浦島太郎に玉手箱(たまてばこ)をあげて言いました「こまったときその玉手箱をあけてください。けれどもそれ以外は絶対に開けてはいけません。」 

   浦島太郎はお土産(みやげ)を持って、亀の背中に乗り、故郷に帰りました。 

   故郷に着いて、浦島太郎は家に帰ろうと思いましたが、村を歩いたら何か不思議(ふしぎ)な感じがしました。村の様子がなんとなくかわったみたいで、村の人も知らない人ばかりでした。家があるはずである場所に行ってみると、家はかげもかたちもありませんでした。村の人に聞いたらだれも浦島太郎の家がどこにあるのか知りませんでした。 

   最後に村の一番年上のおじいさんに聞いてみると、「浦島太郎という人は、海に行ったまま戻らなかった若者の話だと思うけれど、それは三百年も前の話だよ。」とそのおじいさんが語りました。 

   竜宮で過ごした三年が本当は三百年だったと浦島太郎はわかってきました。死んだお母さんの墓を探してみたら自分の墓も見つかりました。もうお母さんに会えないと思って、とても悲しくなりました。それで、困った浦島太郎は乙姫さまの言葉を思い出して、もらった玉手箱のふたを開けました。玉手箱から煙(けむり)が出て、浦島太郎の体を囲み、浦島太郎は一瞬(いっしゅん)のうちにおじいさんになってしまいました。するとおじいさんになった浦島太郎の体は、今度は鶴(つる)の姿になり、そして空へ飛んで行ってしまいました。海の上で鶴は竜宮の亀に会いました。それを見て浜辺にいた人々は「鶴は千年、亀万年」と歌いいました。 


 

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