むかしむかし、一匹のイタズラザルが山里に下りて来て、イタズラばかりしていました。
很久很久以前,有一只调皮的猴子从山里下来,只会调皮捣蛋。
ある夜の事、このサルがいつもの様にイタズラをしようと一軒の家に入り、障子の穴から家の中を覗いていたところ、それに気づいた女の人が、ぬい針でサルの目を突き刺したのです。
有一天晚上,这只猴子又一如既往想要捣乱,进入一户人家,正透过障子的洞往里偷窥时,察觉到了的女子用缝纫针刺向了猴子的眼睛。
「ウキィィィィー!」
「吱……」
悲鳴をあげて谷に戻ったサルは、医者に通って何とか目を治しましたが、それからは心を入れ替えて村人に薬を売ったり魚を売ったりして喜ばれました。
猴子发出一声惨叫,回到山谷,在看了几次医生之后,眼睛居然治好了,至此以后,猴子性情大变,卖药,卖鱼给村里人,让村民很是欢喜。
さて、サルはそうやってもうけた大金を、茶色の大つぼに入れると、《山に金を入れたつぼを埋めた。つぼを見つけた者にお金をやる。サルより》と、立て札を立てたのです。
之后,猴子把所得的一大笔钱装进一个茶色的罐子里并且立了块告示牌。《我把装有金币的罐子埋在山里。发现罐子的人将得到金币。来自小猴。》
それを知った村人たちは、大騒ぎです。
得知这个消息的村民,议论纷纷。
「あのサルの金なら、かなりの大金に違いない」
「那只猴子的金币的话,肯定是笔巨款。」
村人たちは我も我もと山に入り、草を刈り取ってつぼを探しました。
村民争先恐后地涌向山里,为了寻找罐子,把草都除了。
そのおかげで田畑が増えて、村は栄えたという事です。
托他的福,大片田地得到了开垦,村子逐渐繁华起来。
そしてサルの埋めたつぼは、まだどこかに埋まったままだと伝えられています。
而且,传言说猴子埋的罐子还在什么地方埋着呢。