むかしむかし、弘法大師(こうぼうたいし)と言うお坊さんが、立山(たてやま→富山県の南東部)にこもって修行をしていた時の事です。
很久很久以前,有个叫弘法大师的和尚隐居立山修行。
その当時の弥陀ヶ原(みだがはら)は、行けども行けども一滴のわき水もありませんでした。
那时候的弥陀原到处都找不到一滴泉水。
その為に立山に登る人たちは、苦しい思いをしていました。
因此,这让登立山的人们觉得很痛苦。
これを知った弘法大師が、「水は、生きていく上でもっとも大切な物。それがないとは、不便な事じゃ」と、持っていた錫杖(しゃくじょう→修行する人が持ち歩くつえ)で軽く地面を叩いたのです。
弘法大师知道后,就说道:“水是生存不可或缺的东西。如果没有的话,就麻烦了。”于是用锡杖(修行的人走路时拿着的拐杖)轻轻地敲了下地面。
すると錫杖は深く地面に突き刺さり、弘法大師が錫杖を引き抜くと、そこから水がこんこんとわき出てきたのです。
那锡杖深深地刺进地面里,弘法大师把锡杖拔出来的时候,水如泉涌。
人々はこのわき水を、弘法清水(こうぼうしみず)と名付けました。
人们就把那泉水称为弘法清水。
今でも弘法清水はわき出ており、この弘法清水でわかしたお茶を飲むと元気が出ると言われています。
即使现在弘法清水也还在涌出,据说喝了用这弘法清水煮的茶就会特别精神。